日付 | 記事タイトル |
2022/11/29 | 『お金でわかる! ザワつく!日本の歴史』 |
2022/11/28 | 『2時間でわかる マクニールの『世界史』』 |
2022/11/27 | 『マル暴ディーヴァ』 |
2022/11/25 | 『考証 鎌倉殿をめぐる人びと』 |
2022/11/23 | 『謎解き 鳥獣戯画』 |
2022/11/21 | 『信長: 「歴史的人間」とは何か』 |
2022/11/19 | 『ぼくのお父さん』 |
2022/11/17 | 『家康の経営戦略 国づくりも天下泰平もカネ次第』 |
2022/11/15 | 『ミステリと言う勿れ (1)』 |
2022/11/13 | 『史伝 北条義時: 武家政権を確立した権力者の実像』 |
2022/11/11 | 『なぜ巨大企業はウソをついたのか―エンロンが見せた虚像と実像』 |
2022/11/06 | 『ストレスゼロでラクして働く62のテクニック―明日から仕事が楽しくなる!』 |
2022/11/04 | 『徳川家に伝わる徳川四百年の内緒話 家康の仕事術』 |
2022/11/03 | 『SDガンダムの常識』 |
2022/11/01 | 『僕が大切にしてきた仕事の超基本50』 |

関真興 (著)
KADOKAWA (2016/5/12)
世界史のロングセラーとして知られるが読みづらいとの評価もある、ウィリアム・H. マクニール著『世界史』の内容をダイジェストで紹介している作品。
読んだ感じだと、世界史の概説書として特色がそれほどある印象を受けなかった。
これは読み手側の問題か、著者が分かりやすくしようとし過ぎたためなのかは、元の作品を読んでいないので判断できない。
文体もです・ます調とだ・である調が混ざっていてかなり違和感があった。
著者の他の作品ではこの違和感はそれほどなかったので、マクニールの『世界史』に対する気持ちが空回りしたところがあったのかもしれない。
結局のところ、元の作品を読む必要がある、ということだろう。
- 著者の作品について書いた記事
- 『「民族」を知れば、世界史の流れが見通せる』
- 『「お金」で読み解く世界史』
- 『ライバル国からよむ世界史』
- 『キリスト教からよむ世界史』
- 『なぜ、地形と地理がわかると世界史がこんなに面白くなるのか』

今野 敏 (著)
実業之日本社 (2022/9/8)
気が弱いマル暴の刑事である甘糟が活躍する『マル暴甘糟』シリーズの第3作。
薬物関係のタレコミがあったために住宅街にあるジャズバーへの捜査に甘糟らが参加させられるところから始まり、そのバーで大人気の女性歌手の正体や、そのバーを乗っ取ろうと狙っているヤクザへの対応などが描かれていて面白い。
前作にも登場したソフト帽を目深にかぶったピンストライプのスーツという、麻生太郎みたいないでたちの人物も話に大きく関わっている。
また、このシリーズの本編に当たる阿岐本組シリーズの第5作である『任侠シネマ』から甘糟の上司として仙川係長が登場していたが、このシリーズでも仙川が出てきて、やはりというか甘糟の先輩に当たる郡原と相性が悪い描写や、メンツや手柄に異常にこだわるキャラクターをいじっていて、今後もかなり使われそうな感じがする。
以前よりも甘糟が郡原や本庁の刑事たちに意見をするシーンが出てくるなど、甘糟が成長しているように感じられる描写が見られるのも、シリーズものとしてうまいと思う。

坂井 孝一 (著)
NHK出版 (2022/7/11)
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で歴史交渉を担当した歴史学者が、東京新聞に連載していたコラムを元にした歴史読み物。
2部構成で、第1部が登場人物の話、第2部が当時の歴史教養を扱っている。
- 伊東祐親の娘・八重が義時の妻・泰時の母だった説の補強
- 実朝を暗殺した公暁が、母親の家柄から考えると3代将軍に想定されたと思われること
- 実朝が建造を命じた大船は宋との交易などのためだったが鎌倉が遠浅で進水できず、泰時の代に和歌江島が築かれて大船が入れるようになった
- 『吾妻鑑』で意図的に描かれていない、頼朝の晩年から頼家の将軍即位の時期は北条氏にとって不都合なことが多かったと思われること
特に第1部は、長谷川ヨシテル著『トンチキ鎌倉武士』をシリアスで深掘りした感じの話で興味深かった。
今年は『鎌倉殿の13人』をきっかけに多くの関連書を読んでいて、知見が広がった気がする。
- 著者の作品について書いた記事
- 『鎌倉殿と執権北条氏: 義時はいかに朝廷を乗り越えたか』
- 『承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱』

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