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読んだ本の感想をつづったブログです。



徳川 宗英 (著)
文藝春秋 (2011/12/6)


田安徳川家の当主が、家康の事績を語っている作品。

他であまり書かれていたのを読んだ記憶がなくてまず印象に残った話としては、人質時代に過ごした今川家の分国法(今川仮名目録)が、その後の家康による法律制定に影響を与えた可能性が高いというところで、太原雪斎(今川義元の師で今川家の宰相格)に教えを受けたこととともに大きな転機になったようである。

また、江戸の街づくりやインフラ工事については他の本で読んだ話も多い一方、らせん状に城郭や城下町を建設したことにより、旧市街を壊さずに周囲に市街地を広げていくことができたこと、この構造でなければ江戸は名古屋程度までしか大きくならなかった可能性があることを指摘していて、なるほどと思った。

他にも家康がさまざまな局面で見せた判断や、人事の妙、バランス重視の政策など多くのことを語っており、著者が子孫だからということを差し引いても興味深い内容だった。




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