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読んだ本の感想をつづったブログです。



大村大次郎 (著)
秀和システム (2020/5/22)


家康の戦略や独自性について、経済の視点から考察・解説している作品。

家康のやり方で最も重点が置かれていると思われるのは、周囲の勢力が強い時期は耐える・無理をしない対応を取り、何らかの事情で周囲の勢力が弱ったら一気に攻める・取るという戦略で、チャンスがいつ来るか分からない一方、うまくハマれば出費を抑えて最大のリターンを得ることができることが分かる。

この方法だと家臣が大活躍した形にならずに高い給与を払う必要がなく、中途採用でも同じことが言えるわけで、特に人件費を抑えることができるという観点が面白い。

家康関連の他の作品で読んだことがある話も多いが、例えば細川忠興が秀吉死後に家康に大きく貢献した働きの理由や、関東移封後に反乱が少なかった背景には国衆が後北条氏とともに滅んだこと、貨幣制度の整備が優れていた話などが印象に残る。

関ケ原の合戦では石田三成が堺と近江を抑えていたから短期決戦を狙ったという見方が書かれているが、領地の近江はともかく隠居させられた三成が堺にどれくらい影響力を持っていたか?についてはもう少し説得力のある説明が欲しいとも感じる。

著者の他の作品と同様に分かりやすい書き方がなされていて、興味深く読むことができた。




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関連タグ : 大村大次郎・武田知弘, 徳川家康,