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読んだ本の感想をつづったブログです。



坂井 孝一 (著)
NHK出版 (2022/7/11)


NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で歴史交渉を担当した歴史学者が、東京新聞に連載していたコラムを元にした歴史読み物。
2部構成で、第1部が登場人物の話、第2部が当時の歴史教養を扱っている。
  • 伊東祐親の娘・八重が義時の妻・泰時の母だった説の補強
  • 実朝を暗殺した公暁が、母親の家柄から考えると3代将軍に想定されたと思われること
  • 実朝が建造を命じた大船は宋との交易などのためだったが鎌倉が遠浅で進水できず、泰時の代に和歌江島が築かれて大船が入れるようになった
  • 『吾妻鑑』で意図的に描かれていない、頼朝の晩年から頼家の将軍即位の時期は北条氏にとって不都合なことが多かったと思われること
など、鎌倉時代初期の人物に関するあまり知られていないと思われる話が扱われていて面白い。

特に第1部は、長谷川ヨシテル著『トンチキ鎌倉武士』をシリアスで深掘りした感じの話で興味深かった。
今年は『鎌倉殿の13人』をきっかけに多くの関連書を読んでいて、知見が広がった気がする。




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