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今野 敏 (著)
実業之日本社 (2022/9/8)


気が弱いマル暴の刑事である甘糟が活躍する『マル暴甘糟』シリーズの第3作。

薬物関係のタレコミがあったために住宅街にあるジャズバーへの捜査に甘糟らが参加させられるところから始まり、そのバーで大人気の女性歌手の正体や、そのバーを乗っ取ろうと狙っているヤクザへの対応などが描かれていて面白い。

前作にも登場したソフト帽を目深にかぶったピンストライプのスーツという、麻生太郎みたいないでたちの人物も話に大きく関わっている。

また、このシリーズの本編に当たる阿岐本組シリーズの第5作である『任侠シネマ』から甘糟の上司として仙川係長が登場していたが、このシリーズでも仙川が出てきて、やはりというか甘糟の先輩に当たる郡原と相性が悪い描写や、メンツや手柄に異常にこだわるキャラクターをいじっていて、今後もかなり使われそうな感じがする。

以前よりも甘糟が郡原や本庁の刑事たちに意見をするシーンが出てくるなど、甘糟が成長しているように感じられる描写が見られるのも、シリーズものとしてうまいと思う。




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