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読んだ本の感想をつづったブログです。



西出 ケンゴロー (作画), 戸塚 たくす (原作), ひろゆき (監修)
集英社 (2022/11/17)


現在「論破王」としてあちこちで取り上げられたりネタにされることが多い、ひろゆき(西村博之氏)が異世界に召喚されるという、ライトノベルのような設定の漫画の第1巻。

魔王が100年に1回召喚される勇者を出現直後に殺すという「ハメ殺し」という戦術を使い出したことで1000年経過し、語り手に当たる若い女性の召喚士はどのようなタイプの勇者を召喚したらいいか悩んでいた。

どのような能力のある勇者も能力を出す前に殺されてきた中、誰も出てこないと思っていたら、単純に遅刻していただけだった…という力の抜けた登場シーンから始まっている。

ひろゆきには言葉でのダメージが実体化するチートスキルがあるようで、魔王も色々と揚げ足取りをされて苦しんでいくシーンが面白い。

ひろゆきの表情や言われた人がかなりイラっとしそうな言動がよく再現されていて、このあたりが本書の重点なのだろう。
このようにネタにされるくらい共通認識が持たれているということは、本人がそのままのキャラクターもあるのだろうが、このように見られることを計算して振る舞っているのかな?とも少し感じている。

長く読み続けるほどではないが、ちょっとひろゆきのネタで楽しむにはいい作品かと思う。



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倉山 満 (著)
PHP研究所 (2018/2/13)


憲政史を専門とする倉山氏による世界史を語った『誰も教えてくれない 真実の世界史講義 古代編』の続編。

前作同様に、歴史学者が語りたがらないと思われる話が多く語られていて刺激的な内容となっている。

扱われている時代が中世ということで、世界史では十字軍、モンゴル帝国、ルネサンス、宗教改革など、日本では遣唐使廃止、国風文化、摂関政治、院政、元寇、応仁の乱などについて語られている。

ユーラシアでは遊牧民の帝国が猛威を振るい、ヨーロッパではローマ教皇と世俗の王や皇帝と対立、中国では遼、金、元など遊牧民の王朝から圧迫され続ける農耕民の王朝である宋・明という構図など、いかにも中世らしい話となっている。

そして、これらから遣唐使廃止により悪影響を最小限に抑えた日本は賢明な道を選んだという歴史観が語られている。

他にも、韓非子と比べられることが多いマキャベリはキリスト教的価値観から悪とされただけで現代的価値観からすると常識人と思われることや、足利義満の売国奴ぶり、「万人恐怖」や「悪御所」と呼ばれた足利義教が強固な官僚制と常備軍から構成される絶対王政のシステムを作ったことで室町幕府が長続きしたことなど、他の本ではあまり読むことがない話が多く、刺激的な内容となっている。




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先日、福岡市博物館に 『鬼滅の刃』吾峠呼世晴原画展(2022年12月16日~2023年2月19日) を観に行った。

全日日時指定制でローソンチケットで前売り券を購入する形となっていて、「東京ならいざ知らず、福岡でそこまでしなくてもいいんじゃないの?」と思っていたが、行ってみると行列ができていて必要だったのだと再認識した。

漫画は一通り読んでいて、その原画がキャラクターや場面別に展示されていて、名場面を思い出しながら観て行った。

どうしても人気キャラクターとそうでもないキャラクターで混み具合に差があり、煉󠄁獄杏寿郎や胡蝶しのぶのところの混み具合と、不死川兄弟や悲鳴嶼行冥のところの空き具合が面白かった。

連載の最初の方はそこまで期待されていなかったのか、編集者によるチェックがあまりなかったように見えるが、人気が出た後半になってくると、編集者からのコメントがあれこれ書き込まれるようになっているのも興味深い。

連載漫画の原画というものをあまり観たことがなかったこともあり、けっこう楽しむことができたと思う。




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ぼくたちは、銀行を作った。―ソニー銀行インサイド・ストーリー
ぼくたちは、銀行を作った。―ソニー銀行インサイド・ストーリー
十時 裕樹
集英社インターナショナル 2001-07

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先日、ソニーの社長に十時裕樹氏が就任することがニュースとなり、見覚えの名前がある名前だと少し考えたら、以前読んだ本書の著者だった。

『ぼくたちは、銀行を作った。―ソニー銀行インサイド・ストーリー』ではシステムエンジニアの櫻井氏によるとっぴな言動に戸惑ったり、当時の大賀典夫会長に「君はカルロス・ゴーンに似ているね」といじられていたエピソードを思い出した。

本書の出版時は30代後半くらいだった著者が出世を重ねて社長になるとは、時の流れを感じる。




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大迫 秀樹 (編著)
日本能率協会マネジメントセンター (2021/12/22)


昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に関連し、時代の変遷や登場人物のキャラクターなどを解説した歴史読み物。

軽めだが近年の研究結果も抑えられていて、読みやすさと読みごたえを両立できていると思う。

良かったのが13人を紹介している部分で、イラストとともに他の人物からの評価が印鑑とともに描かれているところである。
例えば、後鳥羽上皇から北条義時、畠山重忠から北条時政、源義経から梶原景時に対する恨み言や、上司に当たる源頼朝からの評価、比企尼から比企能員へのダメ出しなどが面白い。




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