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読んだ本の感想をつづったブログです。



水野 一晴 (著)
KADOKAWA (2022/6/10)


先日読んだ『自然のしくみがわかる地理学入門』の姉妹作で、農業、人種、民族、言語、宗教、都市、人口、環境など、人文地理学の話が多く扱われている。

乾燥地帯にある畑はセンターピボットと呼ばれる円形のものが多いらしく、理由は地下からくみ上げた水を回転して撒くためにそうなっているという話や、タピオカの原料でもあるキャッサバが干ばつに強いものの商品作物に置き換えられたことで飢饉が深刻になっている話、ヨーロッパやその植民地の都市は広場を中心に放射状に広がる形のために一定以上の交通量だと渋滞がひどくなる傾向にあることなど、本書でも興味深い話が多く扱われている。

著者がフィールドワークや旅行で遭遇したエピソードも多く扱われていて、過去の植民地支配の影響、多国籍企業による横暴、人種差別を受けたらこんなにいやなものだったなど、人間に関する話が多いだけにかなり言いたいことが多いことが伝わってくる。

近いテーマの作品だと、予備校教師の宮路氏が書いた『経済は地理から学べ!』の方が読みやすかったという印象がある。

宮路氏の近著である『ニュースがわかる!世界が見える!おもしろすぎる地理』も読んでみたいと思っている。




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