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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2023/05/30『米中覇権戦争で加速する世界秩序の再編 日本経済復活への新シナリオ』
2023/05/29『頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』
2023/05/28『キリスト教から読みとける世界史: ヴァチカンは歴史に、いかに君臨したか』
2023/05/27『齋藤孝のざっくり!世界史 歴史を突き動かす「5つのパワー」とは』
2023/05/24『ザ・ファブル(1)』
2023/05/23『新キャッシュレス時代 日本経済が再び世界をリードする 世界はグロースからクオリティへ』
2023/05/21『ゲート―自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり〈1〉接触編〈上〉』
2023/05/19『城郭考古学の冒険』
2023/05/18『ハローキティのニーチェ 強く生きるために大切なこと』
2023/05/17『Y氏の隣人 (1)』
2023/05/16『古代豪族の興亡に秘められたヤマト王権の謎』
2023/05/15『ビジネスに活かす『孫子』』
2023/05/14『秋麗 東京湾臨海署安積班』
2023/05/13『戦国誕生 中世日本が終焉するとき』
2023/05/12『インスタ映えする戦国時代』
2023/05/11『まだ間に合う! 定年までに複数収入をつくる「お金革命」』
2023/05/10『1枚で動け どんなときも結果が出せる人のシンプルな習慣』
2023/05/09『萌え萌え妖怪事典 零』
2023/05/08『南田裕介の鉄道ミステリー 謎を求めて日本全国乗り鉄の旅』
2023/05/07『徹底図解 幻獣事典 神話・伝説を彩ってきた、個性豊かなモンスターたち』
2023/05/06『オレたちの鎌倉殿』
2023/05/05『独裁の世界史』
2023/05/03『弱さに一瞬で打ち勝つ無敵の言葉 超訳ベンジャミン・フランクリン』
2023/05/01『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年 6』



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エミン・ユルマズ (著)
KADOKAWA (2021/9/29)


一昨年の9月に出された、現在進行中の冷戦での半導体産業における分断や、日本が近未来にアジアの金融センターになる可能性などを語っている作品。

これまでは2年くらいではそこまで本の内容はそこまで古びるものではないが、昨年に始まったロシアのウクライナ侵略が書かれていないことに時代の変化の速さを感じる。

日本の半導体が米中貿易摩擦の時期に発展を妨げられた話や、現在再び半導体産業を盛り返すことができるか?という話には完全に楽観視まではできないにしても、期待できる要素も多いということだろう。

日本がアジアの金融センターになる可能性の話では、例えば兜町の不動産を多く所有する平和不動産の株価上昇や、日本橋での再開発などの例から東京の役割がさらに上昇するであろう話、そしてシンガポールなどは中華やイギリスの影響が強すぎてアメリカが好まないであろうとの話もしていて、そういう見方もあるのかと感じた。




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田村耕太郎 (著)
朝日新聞出版 (2014/7/8)


自民党所属の参議院議員などを務めた人物による、一時的にスカッとするかもしれないがそれ以上にエネルギーを費やす意味がなかったり、デメリットが多い感じで戦ったり相手をやり込めることのマイナス面や、組織での立ち回りなどを語っている作品。

書かれていることは納得しやすいと思う一方で、この手の他の本でも目にしたことがあるような気もする。
本書が売れたのはタイトル付けとマーケティング、そして著者の参議院議員時代の経験の話あたりが原因なのだろうと思う。

心しておこうと思ったのは、人はちょっとしたことでも恨みをもつもので、思っていた以上に忘れたり水に流したりしてくれないということである。




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内藤 博文 (著)
河出書房新社 (2020/5/21)


キリスト教から、というよりは、ローマ・カトリックから・ローマ教皇から読み解いた世界史の本。

弾圧されていたりローマ周辺の貴族からいいように扱われていた時期、皇帝や国王たちと権力争いをして十字軍を派遣したり贖罪状で莫大な富を築いた時期を経て、宗教改革を受けて世界各国への布教を始めた時期、近代になってカトリックの影響力が低下した時期、そして第二次大戦後になって再度見直された時期と、かなり長いスパンでローマ教皇周辺の話が書かれている。

「カノッサの屈辱」や十字軍派遣のように影響力を見せつける時期もあれば、フランス国王から強制的に教皇庁をアヴィニョンに移されたりローマとアヴィニョンで分裂したシスマと呼ばれる苦しい時期もありと、多くの出来事が紹介されている。

かなりの悪人タイプの教皇も多く出ていたり、カトリックによる大規模な愚行があったりと、宗教組織の暗黒面も印象に残った。
あまり知らなかった話が多く、読みごたえがあった。





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齋藤 孝 (著)
祥伝社 (2011/12/14)


著者が歴史を大きく動かしたと考える5つのパワーから世界史を語っている作品。

5つとは西洋近代化、帝国主義、欲望、モンスター、宗教のことを指している。

西洋近代化がキリスト教と強く結びついていること、男性の支配欲が帝国主義につながりやすいこと、マックス・ウェーバーがロシア革命の翌年に『社会主義』という著作で官僚制の拡大で社会主義が失敗することを予見した話など、著者が関心を持つテーマから印象に残る話が多く紹介されている。

ウェーバーの著作は難しそうだが、『社会主義』はそれほどページ数が多いわけでもないみたいなので、いずれ読んでみようかと考えている。





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