日付 | 記事タイトル |
2023/06/29 | 『世界は宗教で動いてる』 |
2023/06/28 | 『先読み!IT×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』 |
2023/06/27 | 『日本の億万投資家 77の金言』 |
2023/06/26 | 『セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論』 |
2023/06/25 | 『大阪のトリセツ 地図で読み解く初耳秘話』 |
2023/06/24 | 『ChatGPT 120%活用術』 |
2023/06/22 | 『家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか』 |
2023/06/19 | 『お金の流れで読み解く徳川家康』 |
2023/06/18 | 『「将軍」の日本史』 |
2023/06/16 | 『真訳 論語 より良く生きる言葉』 |
2023/06/14 | 『難攻不落の城郭に迫る! 『山城』の不思議と謎』 |
2023/06/13 | 『信長は本当に天才だったのか』 |
2023/06/12 | 『アドラー流 人をHappyにする話し方』 |
2023/06/11 | 『二番手を生ききる哲学―信念の武将・藤堂高虎が身をもって示したもの』 |
2023/06/10 | 『マキャベリー的知性 危機の時代を生き抜く社会的知性の磨き方』 |
2023/06/08 | 『1分間論語 差がつく実学教養6』 |
2023/06/07 | 『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』 |
2023/06/05 | 『最高の教養! 世界全史 「35の鍵」で流れを読み解く』 |
2023/06/01 | 『BLACK JACK 1』 |

橋爪大三郎 (著)
光文社 (2022/5/11)
宗教に関する慶応大学での講義6回を書籍化した作品。
著者による『シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている』と近い内容で、キリスト教が2回(カトリックとアメリカなどのプロテスタント)、イスラム教、ヒンドゥー教とインド文明、中国の儒教と道教、日本での信仰についてがそれぞれ各1回で構成されている。
アメリカで金銭的な成功者がキリスト教の正当な加護を受けていると見なされているという考え方や、イスラム教のコーランをはじめとする教典についての解釈が分かれにくさが他の宗教と異なるという話、インドではヒンドゥー教が仏教は取り込めてもイスラム教は取り込めない理由と、あまり学校などで習った記憶がない話が多く刺激的である。
また、中国の話では儒教よりも仏教の話が面白い。
出家するという部分が中国の価値観に合わなくて国家の保護を与える形で受容していたのが、国家が保護をやめたら独立採算でやっていた禅宗以外は廃れたという話や、その禅宗が元々あった戒律を守る必要がないとする中国的な教えという話が印象に残る。
そして、日本の話ではカミの捉え方、神仏習合、日蓮宗や浄土真宗の受け入れられ方、江戸幕府が体制と本質的に合わない部分が多い朱子学をどのように受け入れたか、日本人の勤勉さを支える思想、近代の国家神道などを語っている。
必ずしも理解できた話ばかりとは言えないものの、さまざまな考え方があることを知るだけでも読む価値は大いにあると感じた。
- 著者の作品について書いた記事
- 『シリーズ・企業トップが学ぶリベラルアーツ 世界は四大文明でできている』
- 『ふしぎなキリスト教』
- 『げんきな日本論』

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古川渉一 (著), 酒井麻里子 (著)
インプレス (2023/4/6)
ChatGPTについて、どのような技術であって注意点は何かなど、幅広い観点から書かれている作品。
先日読んだ『ChatGPT 120%活用術』はChatGPTの使い方を中心に書かれているのに対し、本書はChatGPTそのものの話が多いという印象である。
私は手っ取り早く活用方法を知りたかったので、『ChatGPT 120%活用術』の方が良かったが、体系的に学びたい人には本書の方が合うのだろう。

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日経マネー (編集)
日経BP (2017/12/19)
以前読んだ『楽しみながらがっちり儲かる 優待バリュー株投資入門』の著者である「みきまる」氏など、億単位での利益を上げた個人投資家たちが語った言葉を77紹介している作品。
投資スタンスの違いや、スタンスが違っても通じると思われる話など、投資に関してなるほどと思ったりそうでもなかったりする言葉が収録されている。
やはり利益を上げる人は、しっかりした考え方をしているものなのだろう。
今の私のスタンスとしては、『会社四季報別冊「会社四季報プロ500」』を読んで高配当の銘柄を適当に選んで買う→そのまま保持する→ごくまれに売却する、といういい加減なもので、含み益が一定以上になってから色々と面倒になってこの方法に落ち着いた。
時々この手の投資関連の本を読み、参考になりそうな部分を探すくらいのやる気は残っている。
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- 『「お金と経済」のルールを学ぶ! 名投資家の金言』
- 『ウォーレン・バフェット 成功の名語録 世界が尊敬する実業家、103の言葉』
- 『1分間バフェット お金の本質を解き明かす88の原則』
- 『花のタネは真夏に播くな-日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学』

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お股ニキ(@omatacom) (著)
光文社 (2019/3/13)
ダルビッシュ有など多くのプロ野球選手と交友があって影響を与えることもしばしばの人物による、近年の野球に関するデータ分析の傾向やその弊害などを語っている作品。
投球のストレート(フォーシーム)と変化球の回転や変化、バッティングの角度や軌道、キャッチャーのフレーミングとブロッキングに監督の采配、編成や球団経営、さらには近年のセイバーメトリクスの影響を受け過ぎる野球文化と、さまざまな観点から書かれている。
技術的な話が今一つ関心が持てずによく分からなかったり、MLBの選手のことをあまり知らなかったりして入ってこない部分も少しあるが、全体的には一般的に思われていたり評価されている話と異なることが書かれている部分も多くて面白い。
例えば、バッティングが良かったノムさんがリードのことを多く語ってキャッチング・ブロッキングが優秀だった里崎智也がバッティングのことを多く語るというキャッチャーに関する違いや、弱者の戦略がもてはやされがちだが基本はあくまで能力のある選手を集める編成をするのが王道だという正論、MLBで実施している戦力均衡策がもたらした意外な戦略など、考えさせられる話が多い。
印象に残るのは、データを重視するのはいいが捉え方を間違えたり使いすぎると直感と異なる結果になっておかしな結果になる場合があるという話で、データ分析の世界は簡単なものではないと感じる。
本書には今年横浜DeNAベイスターズに入団し、野球以外にYouTuberとしても活躍しているトレバー・バウアー(サイ・ヤング賞投手)が登場していないが、著者から見たバウアーの話なども読んでみたい。
もっと言えば、バウアーに投球論やトレーニング論、日米の野球の違いなどを語ってもらった本が出たら読んでみたい。
もしかすると、企画して持ちかけている人がいるかもしれない。
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