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読んだ本の感想をつづったブログです。



渡邊 大門 (著)
幻冬舎 (2022/7/27)


家康自身と、関わった合戦などで登場した人々に関するエピソードの真偽を、一次資料などを用いて考察している作品。

例えば、関ケ原の合戦で井伊直政と松平忠吉(家康四男)が福島正則を欺いて抜け駆けした話や、家康が長男の信康を自害させたのは信長の指示だったという説、真田昌幸が大坂の陣に向けて戦略を立てていた逸話などは、当時の史料には出ておらず、残っている書状などからは別の状況が語られているのが面白い。

家康が秀吉に局地戦で勝利した小牧・長久手の合戦では家康が政治的に負けたとされているが、実際には軍事的にも秀吉軍に追い詰められていて家康・信雄側が講和を乞うていた話や、関ケ原の合戦直後では家康が豊臣家に遠慮しなければならなかった状況を徐々に打開していった話も印象に残る。

これからも研究が進むにつれて多くの説が出てくると思うので、楽しみにしている。




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