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稲垣 栄洋(著)
三笠書房 2023年03月01日


身近に見られる雑草と呼ばれる植物が、どのようにして繁殖したり食害や駆除から逃れたりするかといった戦略を紹介している作品。

発芽や開花などのタイミングをずらす、自らに都合のいい虫を介して受粉するための手法、乾燥や人による駆除のように競争相手が苦手とする環境を活かすなど、たくましく生きるためのメカニズムがいくつも書かれていて興味深い。

雄花と雌花で虫などを介して他の株から受粉するか1つの株の中で簡単に受粉するか、小さな種子を多く生み出して広範囲に飛ばすか大きな種子を少なく生み出して確実性を取るか、光合成を効率よく行うか乾燥していても行いやすくするかなど、植物によって正反対の性質がそれぞれの場所で正解となるなど、多様性についても考えさせられる。

著者の他の作品と重なる部分が多かったり、教訓を見出すような結びにちょっと微妙さを感じたりもしたが、書かれている内容が興味深いのと文章が平易で読みやすいので、楽しく読み進めることができた。






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