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読んだ本の感想をつづったブログです。



金子信久
東京美術 2014年12月


江戸時代の絵師である長沢蘆雪の生涯と作品の解説を行っている作品。
先日、九州国立博物館「生誕270年 長沢芦雪 ― 若冲、応挙につづく天才画家」展を観に行ったこともあり読んでみた。

蘆雪は円山応挙の弟子でもあり、当時としては写実的な応挙の画風に倣った作品が多い一方、応挙の前に別の師についていたという説があったり、途中からは写実的なタッチだけでなくゆるさやユーモラスさが入った絵が多くなっている印象もある。

鍾馗とカエル、クジャクの周りにスズメやキジ、巨大な牛のお腹の近くに小さな犬など、複数のキャラクターの対比や細かく描き込むところと空白をうまく活かした絵が多いのも面白い。

和歌山県串本町の無量寺には串本応挙芦雪館があるほか、蘆雪が絵を収めた寺院が和歌山県南部に複数あるそうで、行ったことがない和歌山県に行くための理由になるかもしれない。





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