『花のタネは真夏に播くな-日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学』:雨読夜話

ここでは、「『花のタネは真夏に播くな-日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学』」 に関する記事を紹介しています。
花のタネは真夏に播くな ~日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学~ (文春文庫)
花のタネは真夏に播くな ~日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学~ (文春文庫)
水澤 潤 (著)
文藝春秋 2008-10-10

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
いま伝えたい生きることの真実
人生沈むから浮かぶんだ! 旦那が教える「まごころのチカラ」
人生を拓く「百尊」の教え
けっきょく、お金は幻です。
投資の極意は「感謝のこころ」


日本一の個人投資家として取り上げられることの多い竹田和平氏について、おそらく最初に書かれたと思われる『日本一の大投資家が語る大貧民ゲームの勝ち抜け方』の文庫版。
竹田氏にインタビューを実施して、その人生や投資哲学・人生哲学などが書かれている。
著者は先日読んだ『超円高社会 日本が変わる』も書いている水澤潤氏で、希望の持てる内容を分かりやすい文章で書いてあったため、本書も読む気になった。

竹田氏は菓子職人の長男として生まれ、父親から引き継いだ店をたまごボーロや麦ふぁ~などのロングセラー商品を生み出す優良な製菓会社に成長させたという経歴を持つ。
それまでのさまざまな苦労についても触れられており、そうした中から現在の旦那的投資哲学が形成されたことが書かれている。

その後自社の設備投資が一巡して内部留保の運用先として株式投資を始めることになり、成功と失敗を経験する中、”市場から評価されていない優良企業を応援する”というスタンスの投資を行うようになった経緯が述べられている。

投資手法そのものは意外とシンプルで、
  • 情報源は『四季報』のみ、これを詳細に分析して低PERの割安優良企業を探す
    (割安でも石ころはダメ)
  • 他の企業の子会社は官僚化の傾向があるため避け、独立系の企業を選ぶ
  • 一株利益のうち、どれほど株主へ配当の形で還元しているかを重視する
などで、一貫しているキーワードとしては感謝である。

配当を重視するのは株主に対しての感謝の表れであり、企業はこれを通して人々に報いるのが本道であるとしている。
そして企業が社会貢献をアピールした活動をするのは勘違いをしており、これは経営者が自身のポケットマネーでやればいいこととしている。

また、上がる銘柄ではなく下がりきった銘柄を選んで投資するあたりは、結果や成功を急がないという点で旦那というよりもいい意味でのタニマチ的な投資方針だと感じた。

詳しくは書かれていないが、おそらくこれまでにだまされたりひどい仕打ちにあったことも多かったと思われるが、それらを乗り越えてこうした考え方にたどり着くのは並大抵のことではできない。
全体を通して投資だけでなく、人生訓や社会との関わりという観点からも竹田氏はすばらしい考え方をする人だと思う。
心に響くことが分かりやすい書き方で述べられていて、いい内容の作品だった。

[他の竹田和平関連本]

にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック