『もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品』:雨読夜話

ここでは、「『もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品』」 に関する記事を紹介しています。
もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
もっと知りたい歌川国芳―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
悳 俊彦 (著)
東京美術 2008-02

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
もっと知りたい歌川広重―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
もっと知りたい葛飾北斎―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
河鍋暁斎―奇想の天才絵師 超絶技巧と爆笑戯画の名手 (別冊太陽)
もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 (ABCアート・ビギナーズ・コレクション)
もっと知りたい曾我蕭白―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)


武者絵や妖怪を用いた風刺画などで知られる歌川派の浮世絵師である歌川国芳の作品をカラーグラビアで紹介し、その生涯や画風について解説している本。
少し前までは存在自体知らなかったが、江戸期の妖怪画などの本を読むと必ずといっていいほど国芳の作品が出てくるので関心を持ち読んでみた。

国芳が活躍したのは幕末期で同時代人には葛飾北斎や歌川広重などがおり、この二人に比べると現在での知名度では落ちるが、当時はかなりの人気絵師だったことが分かってくる。

有名な作品としては、最初にブレイクした水滸伝の武者絵があり、九紋龍史進や浪裏白跳張順などの背中に彫り物を入れた伊達男たちの絵は迫力がある。
また、ユーモラスさや活力にもあふれ、幕府当局からの取り締まりを気にして風刺対象を分かりにくくした妖怪の風刺画の他、子どもたちの絵や動物などを擬人化した絵が楽しくて特に好きな作品である。

自身の絵についても、顔は出さないよう後ろ向きのものが多いが、トレードマークの地獄絵が描かれたドテラをはおった猫とたわむれる人物としてしばしば登場し、ある種の美学というか遊び心が感じられて面白い。

江戸っ子らしい人物で親分肌、月岡芳年など多くの個性豊かな弟子たちに慕われていたことや、国芳宅への訪問者が竹垣の手入れをしている職人らしい男に”主人はご在宅かな?”と聞いたら、”ワッチが国芳だ”と答えたので客が驚いたエピソードなど、作品だけでなく本人のキャラクターもかなり面白かったことが推察される。

思っていた以上に多彩な作品を楽しむことができて興味深かった。
国芳が登場する以下の時代小説も読んでみたくなった。

[国芳とその娘が活躍する時代小説]

にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : 歌川国芳,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック