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『超簡単 お金の運用術』:雨読夜話

ここでは、「『超簡単 お金の運用術』」 に関する記事を紹介しています。
超簡単 お金の運用術 (朝日新書)
超簡単 お金の運用術 (朝日新書)
山崎 元 (著)
朝日新聞出版 2008-12-12

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多くのメディアでの露出の多い経済評論家による、タイトル通りシンプルな資産運用方法を語っている本。

一言で言ってしまうと当座の必要資金は預貯金、その他は内外のインデックス型ETF(国内4:海外6)というもので、オプションに個人向け国債10年ものとMRFがつく。
(国内の例:TOPIX連動型上場投資信託・コード1306)
(海外の例:iShare MSCI KOKUSAI INDEX・ティッカーコードTOK)
そしてまとまった資金が必要な時は投資していたETFを取り崩すという方法で、ETFが値下がりしていた際の心理的な葛藤に打ち勝つことさえできれば、シンプルで資産価値の把握がしやすい。

以前読んだ著者の『お金をふやす本当の常識―シンプルで正しい30のルール』にはETFは銘柄の入れ替えが恣意的になされるデメリットが書かれていたが、あくまで簡単な運用を重視したがゆえの選択なのだろう。

それ以前の前提として借金を避けることが力説され、”返済に勝る運用なし”という大前提が書かれているのはもっともである。

また、投資の種類をギャンブル種類に対応して例えているところが秀逸で、
  • 株式 : 考慮すべき要素が多く、思い入れが入りやすい点で競馬
  • 外貨・商品 : 基本的にゼロサムゲームなのでカジノ
  • 債券 : 株式よりは考慮すべき要素が少なく、人間臭い動きをする点で競輪
とあり、FXで昨年しくじったことを考えると思い当たりすぎる。
また、先日読んだ『花のタネは真夏に播くな-日本一の大投資家・竹田和平が語る旦那的投資哲学』にある投資方法も、タニマチというか金持ちの道楽的なところはきちんと符合している。

あくまで上記の運用術はあくまで資産運用に時間やエネルギーを割きたくない人向けで、投資にギャンブル的な楽しみを感じる人がリスクを認識した上で余裕資金を投入することは肯定している。

そして他のさまざまな金融商品、特に銀行で販売されるものと民間の生命保険や医療保険にいかにクズが多いかを具体的な例を挙げて論じており、営業トークにひっかからないような注意がなされているのも有用である。
(いいと思われる商品、例えばライフネット生命保険などは安くて合理的と書いてある)

さすがに本書のような本を読むような資産運用にやる気のある人で完全にこの通りにやる人はあまりいないと思うが、基本の部分では理にかなっているように感じる。
資産の多くの部分を上記の方法で運用し、一部のリスクが高目でもいいと思える分だけを個別株式やFXなどに投入して楽しんでいくのがいいのではないかと思う。

他の著作やダイヤモンドオンラインなどでも触れることのできる、著者らしい辛口な語り口は健在で、役立つと同時に楽しんでも読むことができた。




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