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『イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました』:雨読夜話

ここでは、「『イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました』」 に関する記事を紹介しています。
イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました
イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました
八木 虎造 (著)
小学館 2007-11-12

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タイトル通り、ひょんなきっかけからイタリアのパレルモでプロ野球選手としてプレーすることになったカメラマンによる体験記。

著者はこれまで働きづめで心身に変調をきたし、シチリア島パレルモで1年かそこらゆっくりするつもりが、環境に慣れなかったりホームシックにかかったりで引きこもりになってしまう。
その後たまたま観に行ったアテネ五輪での野球をきっかけとして以前から続けてきた草野球がやりたくなり、近くにチームを見つけ”野球がやりたい”と申し込んだところテストを受けてプレーすることになった。
徐々にチームメイトたちとも溶け込んで楽しくプレーできてシーズンが終わる頃、年俸を渡されてプロ野球選手になっていたことに気付いたという・・・

さすがに日本のプロ野球とは規模もやり方も異なり、他に本業のある野球好きな人が行っているという形だが、各地にチームがあってそれなりに試合が行われているということを知り結構驚く。

試合はホームアンドアウェイ方式で行われるが、
  • 遠征費が出せないなどの理由で、相手チームが来なくての不戦勝・不戦敗がしばしばある
  • フォアボールが多くて20点台のスコアはざらで、シーソーゲームが多い
  • 審判への抗議や乱闘が毎試合のように発生し、審判の判定も覆ったりする
など、なかなかすごい。

著者は外国人選手への規定(外国人はキャッチャーやショートができない)のために本来のキャッチャーではなくセカンドやサードとしてプレーすることになったり、乱闘を起こしてチームメイトからヤクザのニックネームをつけられたり、イチロー好きなスポンサーの要望で背番号を51にさせられてしまうなど、チームメイトや対戦相手との数々の面白いエピソードが語られていく。

また、ふとしたきっかけで地元のカメラマンとも友人になり、あちこちで体験した出来事も書かれていて充実した日々であると著者が感じていることがよく伝わってくる。

そして後日談として、イタリアでの野球体験に味を占めたような形になった著者はキューバやリトアニアなど、野球チームのある国を渡り歩くようになり、本当に野球が好きでこういう人生もあるということに好感が持てる。
前向きで明るい姿勢で書かれているのに元気付けられるような気がして、いい読後感だった。


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