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『もっと知りたい歌川広重―生涯と作品 』:雨読夜話

ここでは、「『もっと知りたい歌川広重―生涯と作品 』」 に関する記事を紹介しています。
もっと知りたい歌川広重―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
もっと知りたい歌川広重―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
内藤 正人 (著)
東京美術 2007-06

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『東海道五十三次』や『名所江戸百景』などの風景画で知られる歌川広重の作品をカラーグラビアで紹介し、その生涯や画風について解説している本。

広重の本名は安藤重右衛門といい、元々は火消同心を務める御家人であった。
当時こうした下級武士が絵師になるケースもままあったようで、広重は歌川派で当時有名だった歌川豊国に入門を志したが弟子が多すぎて断られ、豊国の弟弟子に当たる歌川豊広に入門して広重の号を名乗ることになる。

当初は他の浮世絵師と同じように人物画を描いていたが、やがて風景画を描くようになってからブレイクし、世代が上で既に有名だった葛飾北斎とも競うようになる。
歌川派の画風に加えて当時西洋画からの伝わって徐々に浸透しつつあった遠近法の手法が用いられており、独特の構図と観る者に安らぎを与えるようなタッチは飽きずに楽しむことができる。
広重はこうした風景画についての作画論も残しており、しっかりした設計から描かれていることが伝わってきた。

また、風景画だけでなく円山応挙に始まる円山四条派の影響を受けたとされる花鳥図なども描いており、アワビやカワセミ、アサガオなどの絵などが写実的でこれらもいい作品だと感じた。

他にも『名所江戸百景』が晩年期の作品だったことや葛飾北斎に対して強い対抗心を持っていたと思われることなどが著者によって解説されており、広重がどのような生涯を送ったかが分かって興味深かった。



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