『徳川家康  トクチョンカガン (上・下)』:雨読夜話

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徳川家康 トクチョンカガン 上
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荒山 徹
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朝鮮人の僧兵だった男が家康の影武者となり、関ヶ原の合戦以降に家康に成り代わって活躍するという伝奇歴史小説。

主人公で朝鮮仏教の僧侶である元信(ウォンシン)は秀吉の朝鮮出兵に対するレジスタンスに加わってゲリラ戦を指揮していたが、藤堂高虎軍に捕らえられて鉄仮面を着けられて日本へ護送されることになる。
その後日本人としての教育を受けてから家康の影武者という任務を命じられることになるが、関ヶ原の合戦に際して本物の家康が突然死し、やむなく家康として振る舞うことになる。

当初は徳川秀忠および重臣たちのコントロールに従っていた元信だが、朝鮮仏教の元締めから手足として働く朝鮮忍者を派遣してもらったことなどにより、朝鮮を侵略した豊臣家を滅ぼすという復讐に向けて行動を開始し、豊臣家との和睦を模索する秀忠と対立していくことになる。

隆慶一郎の『影武者徳川家康』(未読・・・)をベースとして、これに朝鮮出兵を受けた朝鮮人たちの豊臣家への恨み、そして朝鮮忍者や霧隠才蔵ら真田十勇士、柳生宗矩らが妖術に忍術、剣術を駆使したアクションを織り交ぜていてわくわくしながら読み進めることができる。

特に、秀忠が怜悧な切れ者だったり宗矩があまりに強すぎること、それから真田ファンからすると嫌がらせのように感じられるであろう幸村や十勇士のかませ犬的な扱いなど、他の歴史小説ではあまり見られない人物描写も新鮮で楽しい。

随所で著者が”説明しよう!”という感じで出てくるところや漢字の使い方がかっこつけすぎているように感じるところ、それから元信を連れてきた高虎が活躍していないところなどには少々もやもや感があるが、全体としてはかなり面白かったと思う。


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荒山 徹
実業之日本社 2012-10-05

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この記事へのコメント
関心を持っていただけたようで、何よりです。
中世フランスを舞台にしたディカプリオ主演の『仮面の男』とも重なります。

著者の作品には柳生ものや朝鮮忍者が登場するものが多いようなので、他の作品も読んでみようと思っています。
それと隆慶一郎による本家作品も・・・
2009/12/09(水) 20:29 | URL | ufit #-[ 編集]
すごく面白そうですね。
かなり、興味をひかれました。
歴史の「もしも」ネタは結構好きなので早速読んでみます。
2009/12/09(水) 12:03 | URL | 佐佐木あつし #-[ 編集]
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