『巨人軍に葬られた男たち』:雨読夜話

ここでは、「『巨人軍に葬られた男たち』」 に関する記事を紹介しています。
巨人軍に葬られた男たち (宝島SUGOI文庫 A お 3-1)
巨人軍に葬られた男たち (宝島SUGOI文庫 A お 3-1)
織田 淳太郎 (著)
宝島社 2008-10-18

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先日のオリックス・小瀬選手の転落死事件についての以下の記事に、1973年3月22日に急死した巨人・湯口投手の話が取り上げられており、以前新潮OH!文庫版(2000年刊・現在絶版)で読んだ、この件をメインで取り上げたノンフィクションである本書を思い出した。

この時代の話は知らないが湯口投手とは甲子園で活躍しドラフト1位で巨人に入団した左腕投手のことで、近年で言えば巨人の辻内投手、ヤクルトの高井選手あたりがイメージとしては近いだろうか。
(西武の雄星投手と比較するのはまだ早い気がするので・・・)

高卒の即戦力として期待をされていた湯口投手は入団後なかなか結果を残せず、当時V9時代における川上監督をはじめとする首脳陣から厳しい叱責を受け続けたことなどでうつ病となり、入退院を繰り返すことになった。
そして完治しているとは言えない状態でキャンプに参加させられたことで病状が悪化し再入院、その後急死している。

死因については病死とも自殺とも言われているが、真相は分からない。
ただし、この件に関しての川上監督のコメントの残酷さにはぞっとした。
勝利することへの期待やプレッシャーがかかる職業の厳しさを考慮してもちょっと・・・というところで、著者は怒りをストレートに書いている。

他にも、当時巨人の監督だった王貞治氏の解任騒動とそれにまつわる長嶋派の暗躍、森祇晶氏(当時昌彦)とのレギュラー争いに敗れた選手たちによる森氏のきな臭いうわさ、巨人からのドラフト指名を拒否した人々の話など、巨人にとってのタブーと思われるエピソードが書かれている。

重いテーマなので読んでいてあまりいい気分はしないが、現在のプロ野球が人気低迷している現状などについて考えさせられる。


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