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『[現代語抄訳]言志四録』:雨読夜話

ここでは、「『[現代語抄訳]言志四録』」 に関する記事を紹介しています。
[現代語抄訳]言志四録
[現代語抄訳]言志四録
佐藤 一斎 (著), 岬 龍一郎 (翻訳)
PHP研究所 2005-05-26

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江戸時代後期の儒学者である佐藤一斎の格言集『言志四録』を現代語訳および解説している本。
この『言志四録』は時期によって「言志録」、「言志後録」、「言志晩録」、「言志耄録」の四録から構成されている。

少し前まで佐藤一斎の名は全然知らなかったが、西郷隆盛や吉田松陰、佐久間象山など幕末・明治の偉人たちの多くに思想面で大きな影響を与えた人だったらしい。

基本的には幕府お抱えの儒者なので朱子学を中心としているが、実は陽明学にも明るく、それぞれの言葉に引用されている言葉を読むと孔子や孟子など儒学の他にも老子などから取ったと思われるものもあり、学識の広さと深さが実感される。

Amazonのレビューなどには中国の『菜根譚』と比較するような記述もあり、古典を消化した近代の思想書というところは確かに近いと思う。
ただし江戸期の書物らしく武士というリーダーとしてのあり方とはということに重点が置かれている。

また、人としての生き方や学問の重要性についても書かれ、味わい深い言葉が続く。
特に学問を縦軸と横軸で表現し、縦軸に倫理や深さを、横軸に技術的なところや広さで例えているあたりは納得しやすい。
特に有名なのは以下の言葉で、いつになっても学ぶことは重要だと再認識させられる。

少にして学べば、則ち壮にして為すこと有り
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず


何度も読み返して自らを省みるに値する言葉が多く、良書だと思う。
本書はソフトカバーなので、折に触れて手に取りやすいようにもう少しコンパクトな文庫や新書のサイズでの抄訳本を探して購入しようかと考えている。





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