『ジオン軍の失敗』:雨読夜話

ここでは、「『ジオン軍の失敗』」 に関する記事を紹介しています。
アフタヌーン新書 006 ジオン軍の失敗
アフタヌーン新書 006 ジオン軍の失敗
岡嶋 裕史 (著)
講談社 2009-05-08

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
機動戦士ガンダム モビルスーツ開発秘録(竹書房文庫)
機動戦士ガンダム ガンダム最強伝説(竹書房文庫)
がっかり力 (アフタヌーン新書 001)
グレートメカニックDX(11) (双葉社ムック)
機動戦士ガンダム一年戦争全史 U.C.0079-0080「下」


モビルスーツ開発やモビルアーマー開発の視点から描いた、ジオン軍版『失敗学のすすめ』
はじめに一部の人には例えばコンピュータの歴史などよりもジオン軍の一年戦争の事例の方がなじみが深いということが書かれており、ファーストガンダムの予備知識があれば興味を持って読んでいくことができる。

失敗事例としてはジオン軍が開発した傑作機のザク(汎用性にこだわりすぎ)をはじめとして、
  • グフ(ある用途に特化しすぎて局面が変わると使えない)
  • 高機動型ザク/リック・ドム/ゲルググ
    (開発ラインが平行で進んだために本命の投入時期が遅れた)
  • ジオング(設計に政治性を取り入れたためにおかしな製品となってしまった)
など各種のモビルスーツやモビルアーマーの欠点を分析している。

その上で、
  • ある製品の総合性能は、その時代、その時期においてはほぼ同一のレベルにある
  • 制約がなければ、目的と用途があいまいとなり極端な製品が作られたりする
  • ユーザーからの要望を取り入れることも大事だが、スピードも品質のうちなので見切ることも重要
など、技術者たちが陥りがちな失敗のエッセンスが語られていて思った以上に真面目なものとなっている。

他にもジオン公国の首脳陣であるザビ家のジャブロー攻略への拘泥や南極条約の調印などといった一年戦争における戦略上の失敗と思われる事例も書かれていて、近代戦の分析のようになっていて面白い。
けっこう応用が利きそうな作品である。



[ドイツ軍を題材にした、本書と系統が近い作品]
ドイツ軍の小失敗の研究―第二次世界大戦戦闘・兵器学教本 (光人社NF文庫)
「ドイツ軍の小失敗の研究
―第二次世界大戦戦闘・兵器学教本 (光人社NF文庫)」

 著者:三野 正洋
 出版:光人社
 発売日:2007-01
 価格:¥ 780
 by ええもん屋.com

[著者の他の作品]

にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : ガンダム,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック