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『史記游侠外伝 一諾』:雨読夜話

ここでは、「『史記游侠外伝 一諾』」 に関する記事を紹介しています。
史記游侠外伝 一諾 (徳間文庫)
史記游侠外伝 一諾 (徳間文庫)
塚本 青史 (著)
徳間書店 2008-05-02

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前漢の時代を舞台に、遊侠(簡単に言えばヤクザ)たちの活躍を描いた歴史小説。
最初は高祖劉邦を苦しめた項羽軍の将軍であった季布が、曲阜の大親分である朱家の元にかくまわれるシーンから始まる。

やがて季布は朱家の尽力もあって罪を許され、漢帝国の武官として採用されて出世を重ね、中郎将(皇帝の親衛隊長)から河東郡の太守にまで上り詰めるが、朱家は遊侠の仁義に基づいて季布が許された後は恩着せがましく会いに出かけることはなかったという。

他にも諸侯王の反乱である呉楚七国の乱や武帝の時代における匈奴との戦い、遊侠取り締まり作戦など数々のエピソードが出てきて、登場人物も、裏社会では田仲、劇孟、郭解、季心ら、漢帝国では夏侯嬰、賈誼、周亜夫などが登場して表社会と裏社会のせめぎ合いが描かれている。

遊侠の方が経済の仕組みを理解して行動しているようなところ、表で生きられない人々を暴発させずに取り込むことなど、あまり認めるべきではないだろうが一定の役割を果たしているところが書かれている。
基本的には政治に問題が多いからではあるが。

また、一般的には名君とされていた景帝が無能に描かれ、改革官僚とされた晁錯が石田三成っぽく設定されていたのも目新しく感じたところで面白い。

ただ、タイトルにある一諾のエピソードがほとんど言及されておらず、知っている人はいいが知らない人にはピンとこないのではないかと思った。


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