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『虚構機関―年刊日本SF傑作選』:雨読夜話

ここでは、「『虚構機関―年刊日本SF傑作選』」 に関する記事を紹介しています。
虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)
虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)
大森 望 (編集), 日下 三蔵 (編集)
東京創元社 2008-12

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2007年に出たSF短編16作を収録した年刊アンソロジー。

それぞれの著者としてはその年にデビューした円城塔や伊藤計劃、最近のSF作家として知られる小川一水や林譲治、ベテランのかんべむさしや堀晃、SF作家とは言いづらい恩田陸や岸本佐知子などで、多彩な構成となっている。

編者の一人である大森望はアメリカのSFアンソロジーに影響を受けたことで、どこがSFだかよくわからない作品をいくつも収録したと序文で書いている。

本書で初めて読んで面白かった作家は田中哲弥(「羊山羊」)、岸本佐知子(「ダース考 着ぐるみフォビア」)、北國浩二(「靄の中」)などで、田中哲弥の強烈さが全盛期の筒井康隆と比較されていることに納得したり、岸本佐知子のあやしいけど面白いエッセイに引き込まれたりしたので、他の作品も読んでみたい。

また、好きな小川一水の「グラスハートが割れないように」も良かったし、ユーモアSFの『MM9』しか読んでいなかった山本弘の叙情系の作品である「七パーセントのテンムー」も好きな作品だった。

アンソロジーなのであまりピンと来ない作品もあり、気に入らない点は以下のところとなる。
  • 堀晃やかんべむさし、恩田陸らの収録作品は別のアンソロジー向けに書か(さ)れたショートショートであるためか、持ち味が今ひとつ出ていないように感じる
  • 編者が絶賛している円城塔など、読んでも話がさっぱり分からない作品が3作ほどありテンションが下がった
  • ユーモアSFや、ゆるめの作品があまりにも少なくてがっかりした
このあたりは当時の状況によるものか、編者の好みが合わないためか・・・

とりあえず名前のみ知っていて気になっていた円城塔や伊藤計劃は好みではないことは分かった。
平谷美樹や林譲治、八杉将司などは他の作品も読んで確認してみようと思う。




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