『まちまちな街々―ニッポン見聞録』:雨読夜話

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まちまちな街々―ニッポン見聞録 (角川文庫)まちまちな街々―ニッポン見聞録 (角川文庫)

清水 義範 (著)
角川書店 1996-08

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著者本人と酷似している作家・泥江龍彦(ひじえたつひこ)がその妻とともに日本各地を訪れるというフィクション風ノンフィクション旅行記(?)。

旅行好きの妻に影響された泥江は、取材の名目で出版社に金を出させて日本各地を旅行するという企画を思いつき、妻とともに鹿児島、東北、瀬戸内、富山、山梨といったところを訪れることになる。

何かを見て”ワカッタ”とその土地で暮らす人々の気質を早合点してしまう泥江と”わっ”というリアクションが印象的な妻のキャラクターや、独自の視点による県民性の考察が面白い。
途中で”このままでは一本調子になって打ち切りになるのでは?”との心配から突然トラベルミステリーや歴史小説も展開されたりするのも楽しい。

中でも妻のこの一言はツボにはまった。

「・・・私たちはなんの面白みもない地味なタイプの夫婦で、珍事件なんか起きないもの」


土地としては屏風のような立山連峰の先にあり、埋没林などの名所があるという富山に関心を持った。
江戸時代には薬売りでも知られる富山藩が松前藩の昆布を薩摩藩へ流通させるなど商社的機能を果たしていた話も興味深く、いずれそのうちに行ってみたくなった。



[著者の近著]
龍馬の船 (集英社文庫)
「龍馬の船 (集英社文庫)」
 著者:清水 義範
 出版:集英社
 発売日:2009-12-16
 価格:¥ 520
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