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『巨大ロボット誕生―最新ロボット工学がガンダムを生む』:雨読夜話

ここでは、「『巨大ロボット誕生―最新ロボット工学がガンダムを生む』」 に関する記事を紹介しています。
巨大ロボット誕生―最新ロボット工学がガンダムを生む巨大ロボット誕生―最新ロボット工学がガンダムを生む

鹿野 司 (著)
秀和システム 1998-06

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サイエンスライターによる、モビルスーツに代表される巨大ロボットなどの機動戦士ガンダムに登場する設定が現実にどの程度実現され、どのあたりに課題があるのかなどを解説している本。
以前読んだ『宇宙世紀科学読本―スペース・コロニーとガンダムのできるまで』と近い内容となっている。

例えばガンダムではモビルスーツが軽々と立ち上がったり巨大なつまみをひねったりと人間に準じた動作を行っているが、この自然な動作というものが難しいということが書かれている。
これは人間が普段意識せずに行う動作プロセスの解明が完全になされていないことが影響しており、人間という存在の奥深さを再認識させられる。

また、『宇宙世紀科学読本―スペース・コロニーとガンダムのできるまで』の記事でクモ型の建機くらいなら現在でも開発できるのでは?と書いたが、この手の機械は実際に海底での作業用に実用化されていると知りちょっと驚いた。
普及しないのは、単にクローラー(=キャタピラー)の方がべらぼうにコストが安いためということだった。

他にもロボットが巨大になるにつれて求められる強度が段違いに大きくなることや、地上や宇宙で運用する場合の数々の課題、ニュータイプの考察や宇宙進出への希望などについて、わりとざっくばらんな語り口で分かりやすく論じられている。

科学技術への予算があまり割り当てられていないことへの残念さや、進化という概念が曲解されがちなことへの危機感、人類が地球を汚染する存在という捉え方への反論など、著者の前向きな主張が随所で出てくるところも良かった。

特に、洞察力の優れたニュータイプが出現したとしても、シャアのようにエキセントリックで自滅しやすい性格を持ってしまうかもしれないというところは笑ってしまった。
確かにガンダムに登場するニュータイプは社会生活に向いてなさそうな人が多い・・・




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