『カッコウはコンピュータに卵を産む〈上・下〉』:雨読夜話

ここでは、「『カッコウはコンピュータに卵を産む〈上・下〉』」 に関する記事を紹介しています。
カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉
カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉
クリフォード・ストール (著), 池 央耿 (翻訳)
草思社 1991-09

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30年以上前に書かれた、著者自身によるハッカー追跡を描いたノンフィクション。

以前読んだ『PCサーバのしくみ』でセキュリティの重要性を語る題材として挙げられており、古本をブックオフで購入して読んだ。

著者は研究所のコンピュータ管理を業務の一つとする天文学者で、着任後ネットワーク接続料金の請求書に75セント分不明な部分があることを発見し、調査を始める。

するとハッカーがセキュリティ・ホールを突いて侵入していただけでなく、研究所を経由して米軍基地のシステムにも侵入を繰り返していることが発覚し、正体を突き止めるべく奮闘することになる。

その過程でFBIやCIAなど政府機関にも報告して協力を仰いだりするが、法制が整っていないことや役所特有の縄張り意識などにより、なかなか動いてもらえないところはどの国でも同じだと感じる。

やがて侵入ルートが国防企業や通信衛星、さらには大西洋を越えてヨーロッパに及ぶことが分かり、国際的犯罪と話が大きくなっていく。

当然ハッカーが現れるのは不定期であるため、著者はプライベートで呼び出されて恋人の機嫌を損ねることもたびたびで、このあたりはコンピュータを業とするものの宿命としか言いようがない・・・

技術的なところは古びているが、セキュリティの甘いところをハッカーが狙うところやコンピュータ犯罪がいかに信頼を損なうかなどのエッセンスに関しては現在でも通用し、情報セキュリティの重要性を伝える本として良書だと思う。

犯人を追いかける推理小説のような展開をエンターテイメントとして楽しむこともでき、思ったよりも早く読み終えることができた。



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