『「現代語抄訳」論語―欲望に振り回されない生き方』:雨読夜話

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「現代語抄訳」論語―欲望に振り回されない生き方
「現代語抄訳」論語―欲望に振り回されない生き方
岬 龍一郎(翻訳)
PHP研究所 2007-12

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以前読んだ『[現代語抄訳]言志四録』『学問のすすめ―自分の道を自分で切りひらくために』の著者による、論語を現代語訳に抄訳して解説している本。

「おわりに」によると、孔子が現代に生きていたら何と語ったかを主点にして翻訳したと書かれており、比較的自由に訳したようである。

普通に読むと孔子の言い訳にしか感じられないところを、深い考えに基づくように解釈しているところは少々美化しすぎな気もする。
論語は孔子の人間臭いところも面白いポイントだと思うので、このあたりの解釈はもう少しくだけた形でも良かったかもしれない。

子路、子貢、顔回といった弟子たちとの質疑応答の部分を多く収録しており、彼らのキャラクターが感じられるところも面白い。
子路を辛抱強く諭したり、宰我を叱りつけたり、自信過剰な雰囲気のある子貢にチクリと皮肉を言ったりするなど、孔子が弟子の個性に合わせた対応をしているのが伝わってくる。

あと孔子の言葉で引っかかったところに、学問は自らを高めるためにするものであって、富貴や名誉を求めるためにするのは芸事のようなものだという意味のところがあり、ちょっと格好つけすぎだと感じた。

金銭や名誉を求めるのも一つのモチベーションなので、それを求めるために学問をやって何が悪い、その過程で自らを高める気付きがあるかもしれないし、あまりはっきり分けられる性質のものでもないだろうとちょっと思った。

また、この辺は孔子が自分の言説を受け入れられなかったことに対するひがみがあるのではないかともちょっと邪推までしてしまった。

いい部分も、受け入れるには抵抗がある部分も、なかなか論語は興味深い書物だということを再認識させてくれる1冊だったと思う。



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