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『悪魔の星』:雨読夜話

ここでは、「『悪魔の星』」 に関する記事を紹介しています。
悪魔の星 (創元SF文庫)
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ジェイムズ・ブリッシュ
東京創元社 1967-07

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異星における文化の違いと、キリスト教的な神学をテーマとしているハードSF。

爬虫類から進化した住民のいる惑星リチアで、地球から調査に赴いた4人の科学者が植民するかどうかで激論を交わす。
中でも生物学者兼神父のラモンは、高度に理性的なリチア人に神という概念のないことに苦悩する。
そして後半では地球で育ったリチア人が地球において騒動を巻き起こす。

キリスト教神父がラモンが主人公としてかなり理屈っぽい悩み方をするが、正直そのような絶対神を信じていない日本人の私としてはピンとこないものがあった。
また、後半で出てくる地球育ちのリチア人であるエグトヴェルチが群集をアジって暴動を起こさせるが、閉鎖的な地下核シェルター社会という設定とはいえ、永井豪の「デビルマン」のような展開は安易な感じを受けた。

また、科学者の1人であるクリーヴァーはリチアを核兵器の貯蔵基地として使用を企てるが、かなり勝手極まりない話であり、このような考え方をする連中が近世で植民地を作り搾取を行ったのかと思った。

とはいえ、1967年と割と古い作品である割には舞台設定がしっかりしており、ヒューゴー賞作品であるだけのことはある。



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