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『もっと知りたい曾我蕭白―生涯と作品』:雨読夜話

ここでは、「『もっと知りたい曾我蕭白―生涯と作品』」 に関する記事を紹介しています。
もっと知りたい曾我蕭白―生涯と作品 (アート・ビギナーズ・コレクション)
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狩野 博幸 (著)
東京美術 2008-04

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江戸時代中期の絵師・曾我蕭白(そがしょうはく)の生涯と作品をカラーグラビアを多用して解説している作品。
これまで存在自体全く知らなかったが、目にした絵がかなりインパクトのあるものだったので読むことにした。

蕭白は京都の商家の息子として生まれたそうだが、17歳の時に妹以外の家族が全て亡くなってしまうという不幸に直面し、その後は伊勢と播磨での生活が長かったらしい。

絵を見ていくとどうしてもくせの強さが目立ち、たとえば表紙カバーに掲載されている『群仙図屏風』にあるように、細かくて丁寧な描き方はともかく不気味さやおどろおどろしさを強く感じさせるものとなっている。

また、注文主から依頼されたテーマに忠実に描くのは性に合わないのか、必ず何らかの意表をつく手法が加えられている。
  • 本当は当時流行の形で描けるはずなのにわざと富士山を古臭いタッチで描いて反対側の虹と対比させる
  • 聖人や詩人、哲人といったキャラクターをどう見ても悪意がこもっているとしか思えないタッチで描く
  • メインテーマの人物や建造物をよく見ないと分からないくらい小さく描いてしまう
など、一部の人たちからは倣岸だとか狂人なのではないかと悪口を言われたのも分かる気がする。

”蕭白はここが違う!”というコラムで蕭白の技法や込められた意図などの解説が丁寧になされており、初めて知った蕭白の作品を楽しむことができた。
近くの美術館などで蕭白の特別展などあれば観に行きたいところである。



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2010/10/15(金) | 弐代目・青い日記帳