『街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか』:雨読夜話

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街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫)
街道をゆく 1 湖西のみち、甲州街道、長州路ほか (朝日文庫)
司馬 遼太郎
朝日新聞出版 2008-08-07

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司馬遼太郎による歴史紀行シリーズの記念すべき第一作。
近江の湖西のみちから始まり、大和(竹内街道・葛城みちなど)、武蔵(甲州街道)、長州のそれぞれの諸街道を旅し、その中での地域性や歴史的な雑学を語っていく。

湖西、武蔵、大和ではそれぞれ、
  • 信長は浅井・朝倉連合軍に包囲された際に朽木谷の道から京都へ逃げることに成功した裏には、悪名高い松永久秀が地元の領主である朽木元綱を説得するなどの尽力があった。著者はこの行為を久秀らしくないとし、ヤキが回ったとしていること。
  • 大和の原住民だったと思われる葛城地方の人々の神である一言主神が、雄略天皇と喧嘩をして土佐に流されたり役行者にこき使われたりするなど、反骨精神ゆえにかわいそうな目にばかりあったこと。
  • 広大は関東平野はどこからでも攻めやすく守りにくい土地だったためか、北条氏が中央の江戸ではなくはじっこの小田原に本拠を置いたことはいくじがないとしていること。
といった歴史上のエピソードやその感想が書かれていて面白い。

そして幕末における主役の一つであり、私が学生時代を過ごした長州の話に進む。
長州の人が怜悧さと情熱の相反する要素を合わせ持っていることや、長州という土地柄が商業に目が向く一方で武士一般は百姓に近い行動様式だったこと、池田屋事件で殺された吉田稔麿の生き様など、多くのことが書かれている。

湯田温泉や瑠璃光寺、萩に津和野と行ったことのある場所がいくつも出ているのも関心を持って読むきっかけとなった。
学生時代に本書を読んでいれば、もっと住んでいた場所の歴史を勉強したのではないかと思ってしまった。



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