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『読書について』:雨読夜話

ここでは、「『読書について』」 に関する記事を紹介しています。
読書について
読書についてショウペンハウエル (著), 赤坂 桃子 (翻訳)
PHP研究所 2009-03-18

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哲学者・ショウペンハウエルの読書にまつわるエッセイを翻訳したもので、見開きの左側が本文、右側がそのポイントとなる言葉と、今年出版されて売れまくっている『超訳 ニーチェの言葉』のような構成で書かれている。

内容としては、読書とは他の人の考えを受け入れることに近いために読みすぎは自身の考えを希薄にしかねないことや、ベストセラーの悪書よりもロングセラーの良書を読むべきことなどが手厳しい言葉でつづられている。

乱読気味の自分としては読んでいて楽しくないが、当たっていると思えるところが多くて読み飛ばせない。

こうしたことはこれまで読んだ『論語』や『言志四録』のような儒学の本にも書かれていたが、本書の書き方は最もキツい書き方なのでインパクトはある反面反発したくもなる。

なにやら言っていることは正しいが言い方にとげがあるのでいまひとつ人望がない人に出合ったような感じがする。
とりあえずこの著者は友達にしたいタイプではない。

また、あとがきで著者の略歴を読むと、母親が流行作家で不仲だったこと、生前はあまり成功したとは言えないことなどを推察すると、こうした境遇による屈折した精神により生み出された作品なんだろうと邪推してしまった。

まあそれはそれとして、読書には著者と喧嘩するような気持ちで読むというやり方があることを考えると、本書などはそうした読み方にふさわしい一冊だと思った。


[『読書について』の岩波文庫版]


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