『語り合うにっぽんの知恵』:雨読夜話

ここでは、「『語り合うにっぽんの知恵』」 に関する記事を紹介しています。
語り合うにっぽんの知恵語り合うにっぽんの知恵
高田 公理

創元社 2010-07-22

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作家・小田実の「人間みんな、ちょぼちょぼや」という言葉をきっかけとして、こうした日本人観から古来伝わってきた日本人の知恵について鼎談した結果をまとめている作品。

文明の生態史観、キオスク、お茶、居眠り、落語、座談会などの項目に分け、著者とそれぞれの専門家2人での鼎談から日本文化についての考察がなされていく。

登場するのは先日逝去された故・梅棹忠夫氏の他に、市田ひろみ(お茶のCMで知られる服飾評論家)、桂南光(落語家)、小松和彦(妖怪の研究などで知られる民俗学者)など、そうそうたる顔ぶれとなっている。

内容としても、
  • 日本のキオスクは他国にない形態となっており、それは売り場のおばちゃんが瞬時にお釣りをくれるような高い処理能力に支えられていること
  • 茶道が戦国時代に発達した背景として、作法上毒殺や暗殺が事実上不可能に近い状態で、社交の場として重宝されたこと
  • 白黒はっきりつける討論だと勝敗以外の価値が得られにくいのに対して、座談会の形式だと気楽に話せ、新たな知見が得られたりすること
など、普段意識することのあまりない日本文化の良さを再認識することができ、なかなか面白かった。

[著者の他の作品]

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