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『論語-現代に生きる中国の知恵』:雨読夜話

ここでは、「『論語-現代に生きる中国の知恵』」 に関する記事を紹介しています。
論語 (講談社現代新書 13)
論語 (講談社現代新書 13)
貝塚 茂樹
講談社 1964-08-16

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中国古代を専門とする歴史学者である貝塚茂樹による、『論語』を解説しているロングセラー。
ちなみに、著者は日本人初のノーベル賞受賞者・湯川秀樹の実兄でもある。

本書は論語入門という位置づけで、『論語』に出てくる言葉と現代語訳および解説が丁寧な語り口で書かれている。
専門の中国古代史からを踏まえた解説、そして著者独自の解釈にはなるほどと思わされるところも多い。

例えば前半では孔子が実際に語った言葉が多いと思われるのに対し、後半では後世に弟子たちによって追加されたと思われる言葉が多いとしていたり、孔子が最も評価していた弟子の顔回が長生きしてどれほど成長したかは疑問としているなど、かなり鋭い分析を行っているように感じた。

孔子を近寄りがたい聖人としてではなく、弟子たちと和やかに語らうこともある平凡さも持った親しみやすい人物だったのではないかという著者の捉え方には、共感を持つことができる。

平易な文体で深い内容を語っているのが心に響き、折に触れて読み返したくなる魅力がある1冊だと思う。
著者が『論語』の現代語訳を行った作品が中公文庫より出ているので、これも読んでみたい。



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  • [著者が『論語』の現代語訳をしている作品]
    論語 (中公文庫)
    「論語 (中公文庫)」
     著者:孔子,貝塚 茂樹
     出版:中央公論新社
     発売日:1973-07
     価格:¥ 1,100
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