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『ローマから日本が見える』:雨読夜話

ここでは、「『ローマから日本が見える』」 に関する記事を紹介しています。
ローマから日本が見える (集英社文庫)
ローマから日本が見える (集英社文庫)
塩野 七生
集英社 2008-09-19

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『ローマ人の物語』シリーズで知られる塩野七生による、ローマの王政→共和制→帝政へといたる歴史を概観し、現代日本に役立てられる部分があるのではないかと語っている本。
  • 政治は結果が全て
  • 政治システムも一種の作品
という考えで書かれている。

それにしても
  • 敗者を受け入れて同化する
  • 失敗から原因を探り、同じ失敗をしない
  • まだうまくいっていても、早目に改善に取りかかる
  • 自らのらしさを認識し、安易にマネをしない
  • 決してくじけない
  • 上の者が率先して戦う
といったローマ人気質のすごさには驚かされる。

数々の英雄たちも登場し、先日読んだ『地中海世界とローマ帝国 (興亡の世界史)』で覚えたカエサルやスキピオ、ファビウスらの他に、グラックス兄弟、マリウス、スッラといった人物のこともさらに知ることができた。

以前うまく機能したシステムも、次第に時代と合わなくなるという意味のことをカエサルが語っているなどかなり面白い。

終章では著者が主要人物の通信簿をつけ、その論評をあれこれ行っているのも楽しい。
カエサルとペリクレス(ギリシア最盛期の執政官)に満点をつけている他、アレクサンドロスには自制心、スキピオには健康、ハンニバルには説得力に欠けるなどとしていたりする。

日本的リーダーとローマに由来する西欧的リーダーの違いとか、ローマを悪者扱いしがちなキリスト教の影響を良くも悪くも受けていない日本人だからローマを評価できるとしているあたり興味深い。

本書でローマ帝政成立までの概要が書かれていたので、少しずつ『ローマ人の物語』シリーズにも挑戦したい。



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