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『[新訳]十八史略-人と組織を活かすリーダーのための百言百話』:雨読夜話

ここでは、「『[新訳]十八史略-人と組織を活かすリーダーのための百言百話』」 に関する記事を紹介しています。
[新訳]十八史略
[新訳]十八史略村山 孚
PHP研究所 2009-01-31

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三皇五帝が登場する神話時代から南宋滅亡にいたる中国の歴史をダイジェストした元代の史書『十八史略』から、教訓となるような名言とエピソードをそれぞれ100ずつ取り上げ、原文と現代語訳、解説を行っている作品。

1項目に1~3ページというかなり短くまとめた構成で、好きなところから読んでいくことができ分かりやすい。

また、
  • 刎頸の交わり
  • 完璧
  • 虎穴に入らずんば虎子を得ず
  • 鳴かず飛ばず
  • 臥薪嘗胆
など、日本人にとってもなじみ深いことわざや熟語がいくつも収められており、その由来を知ることができる。

秦代の悪宦官・趙高と二世皇帝・胡亥の間で交わされた、”鹿を指して馬となす”の話は馬鹿のストレートな語源と思っていたが、実は梵語の痴を意味するmoha(モハ)という言葉を僧侶が隠語として使っていて、上記の話は当て字としたものとの解説がなされており、かなり驚いた。

登場する人物も、始皇帝、項羽と劉邦、諸葛孔明、煬帝、李世民、玄宗などの有名人から、彼らをたしなめた人物なども登場して多彩な顔ぶれとなっている。

好きな話としては宋を建国した太祖・趙匡胤が功臣たちに語った”人生は白駒の隙を過ぐるがごとし”(人生は短いから、これからは気楽に暮らそうぜ)というもので、クーデターを恐れて功臣を粛清する君主が多い中、円満に引退させたエピソードである。

ただ、本書だけでは背景となる面白い物語を知ることはできないので、『十八史略』の現代語訳か陳舜臣の『小説十八史略』あたりと合わせて読むと、より楽しめるのではないかと思う。




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