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『爆笑問題のニッポンの教養 人間は動物である。ただし…… 社会心理学』:雨読夜話

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爆笑問題のニッポンの教養 人間は動物である。ただし…… 社会心理学
爆笑問題のニッポンの教養 人間は動物である。ただし…… 社会心理学
太田 光 田中 裕二 山岸 俊男
講談社 2007-09-27

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NHKで放送されている爆笑問題の番組を単行本化したシリーズのひとつ。
今回は社会心理学がテーマで、爆笑問題の2人は北海道大学の山岸俊男教授を訪ねている。

ジャケットの下にダウン、さらにキャップをかぶっているという怪しい人物が登場したと思ったら、それが山岸教授だったというシーンから始まる。

山岸教授が実験を多用するということで、2人も参加しての実験を実施し、あるシチュエーションで利己的な行動をとるかどうかという結果から対談を進めている。

これまで得られたデータによると、日本人は人が見ていなければ利己的な行動を取り、相互監視が行き届いている場合は行動が行儀が良くなる傾向があるということで、山岸教授はこうした状態を、安心はできるが信頼はしていないと表現している。

こうした行動については、各人の意識よりも社会の形によって規定されるところが大きいため、例えば説教を繰り返して行動を改めさせるようなやり方は効率が悪く、行動様式を改善するような社会的なルール作りなどが有効だと主張している。

これまで読んできた本の内容からすると、『論語』のような儒教では説教して改善を図るやり方、『韓非子』のような法家思想やローマ帝国でなされた改革だと社会システムを変更すること主体のやり方に近いように感じられて興味深かった。

そういえば対談の中で山岸教授は、日本では明治以降に武士の道徳ばかりが研究され、商人の道徳があまり顧みられてこなかったことを指摘していた。

また、信長と家臣団の間の心理的な緊張についての考察の話題では、太田と田中のコンビ間でのちょっときわどい話に脱線したところもあったのにはかなり笑ってしまった。

他にも太田が”人間が動物のために利他的な思想から何かを実践したら、人間にもフィードバックできるのでは?”というような鋭い意見を出しているなど、知的刺激を受けることができた。

今回では山岸教授がまだ話せない研究があるということだったので、さらなる研究の成果が発表される日を楽しみにしている。




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