『論語物語』:雨読夜話

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論語物語
論語物語下村 湖人
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『次郎物語』で知られる作家・教育者の下村湖人による『論語』をもとに孔子と弟子たちのやりとりの形で物語化している作品。
『論語』を小説化した作品では井上靖の『孔子』を先日読んだが、いまひとつ入り込めない感じがあり、こちらはどうだろうと思って本書も読んでみることにした。

結果は正解で、『孔子』が架空の弟子を語り手にして孔子死後を舞台としているのに対し、本書では孔子と子路、子貢、顔回といった有名な弟子たちなどが登場し、しかも連作の形で構成され断然に読みやすい。

単なる『論語』の現代語訳であれば淡々とやり取りがなされているように感じられる場合もあるが、本書では自分の考えを理解してもらえずに悩んだり悲しんだりする孔子や、孔子に考え違いを指摘されてしょげ返ったり、逆に勇気付けられて涙を流す弟子たちなど、かなり人情あふれる描写がなされているので入り込みやすい。

中でもプライドが高くてしばしば孔子に鼻っ柱を折られる子貢の姿などは、孔子に認められたいという思いが痛いほど伝わってきて共感しやすい。

これまで読んできた論語や孔子に関する本の中では、もっとも感じが伝わる作品のひとつだと思う。


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