『反骨の画家 河鍋暁斎』:雨読夜話

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反骨の画家 河鍋暁斎 (とんぼの本)
反骨の画家 河鍋暁斎 (とんぼの本)
狩野 博幸 河鍋 楠美
新潮社 2010-07

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美術史家の狩野博幸と河鍋暁斎の曾孫にあたる河鍋楠美による、暁斎の作品と生涯を多彩なカラーグラビアとともに解説している作品。
東京美術から出ているもっと知りたいシリーズに近い構成となっている。

これまで3冊ほど暁斎関連の作品を読んでいるが、やはり技巧のうまさや作風の多彩さ、仕掛けの多い面白さなどは飛び抜けている。

狩野氏と河鍋氏の対談も収録されていて、以下のような話が語られていて興味深い。
  • 江戸から明治への激動の中、江戸文化を強く受けた暁斎は政治批判の絵を描いた罪で投獄されるなど、薩長中心の明治時代は生きづらかったのではないかということ
  • どのようなジャンルの絵も器用に描き切ってしまうために代表作が分かりづらく、日本では妖怪画や面白い絵の画家というイメージが強くなるなど不当に評価が低くなっている残念さ
  • 画家が即興で絵を描いてパトロンたちが購入するという席画という風習があり、この場で酔った状態で描いた絵もそれとは思えないようなレベルの高さだったこと
  • 日本画では実際の絵の前に下絵というものを描くそうで、その下絵も展示できるレベルという話
  • 最初の師である歌川国芳に弟子入りしたのが弱冠7歳頃という早熟さ
  • 鹿鳴館を設計した英国人のコンドルが弟子入りし、一緒に日光へりょこうしたほどの親密さ
暁斎が晩年に毎日描いたという観音像と菅原道真像、それから朝比奈三郎絵巻といった他の本に掲載されていない絵をいくつも見ることができ、こちらも楽しめた。

新たに知った暁斎の作品やエピソードがいくつも書かれていて、面白かった。



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