『街道をゆく 4 郡上・白川街道、堺・紀州街道ほか』:雨読夜話

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街道をゆく 4 郡上・白川街道、堺・紀州街道ほか (朝日文庫)
街道をゆく 4 郡上・白川街道、堺・紀州街道ほか (朝日文庫)
司馬 遼太郎
朝日新聞出版 2008-08-07

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司馬遼太郎の街道をゆくシリーズの第4作。
この回では以下の街道を旅している。
  • 牛若丸で知られる鞍馬や、中世に不遇な生涯を送ったと思われる天皇が葬られた山国陵などを通る洛北諸道
  • 美濃から飛騨を通り、越中へ抜ける郡上・白川街道
  • 明智光秀が本能寺へ向かった丹波篠山街道
  • 自由都市・堺をしのぶ堺・紀州街道
  • 北国街道とその脇街道

洛北諸道では鞍馬寺のお札を売るために江戸時代に派遣されたスタスタ坊主(ねじり鉢巻に上半身裸という格好で町をねり歩く)や、幕末に河内山半吾という長州人が山国郷の農民たちを組織して官軍に味方する義勇軍を仕立て上げた話などが書かれ、初めて知ることが多く面白かった。

特に、山伏は戦国時代に来日した宣教師から見ると悪魔の姿をしているとしか見えず、祈祷の際に出す不動明王の象も悪魔の像だと記録に残されているという話には吹き出してしまった。

滋賀県西部から福井県の中部にかけての北国街道では、越前の三国出身の継体天皇は傀儡ではなくて北方の実力者で強い指導者として迎えられたのではないかと推察していたり、越前、若狭、近江の三国にまたがる山岳地帯が交通を妨げていたことが日本の歴史に様々な影響を与えていたことを、信長の金ヶ崎退き陣や秀吉VS柴田勝家による賤ヶ岳の戦いなどを例として語っているあたりが興味深かった。

歴史とあまり関係がない旅行の話としては、泊まった敦賀のホテルが和洋折衷を謳いつつ客への対応が微妙にぞんざいだったことに対し皮肉たっぷりに語っていて、くすくす笑いながら読んだ。

著者と同行している画家の須田氏の言動も相変わらずエキセントリックで、このあたりも楽しむことができた。



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