『個性を捨てろ! 型にはまれ!』:雨読夜話

ここでは、「『個性を捨てろ! 型にはまれ!』」 に関する記事を紹介しています。
個性を捨てろ! 型にはまれ! (だいわ文庫)
個性を捨てろ! 型にはまれ! (だいわ文庫)
三田 紀房
大和書房 2009-08-10

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大ヒットした漫画『ドラゴン桜』の著者による、型の重要性を主張している作品。

少し前まではしばしば個性、自由、オンリーワン、ゆとりなどがもてはやされてきたが、これに真っ向から反論して型の重要さやタテ社会の良さなどを、著者自身の漫画家としての経験を踏まえて具体的に語っている。

型というのをパクると置き換えると、以前読んで多大な影響を受けた『パクる技術』の内容と重なる部分が多い。
これに加えて、本書の場合はさらに情熱的に話をエスカレートしているのでより刺激的な作品に仕上がっている。

また、いまいちな印象のある平凡とか普通にということがいかに難しくすばらしいものであるかを語り、まずはある程度の結果が得られる型を身につけて普通レベルになることで、個性は自ずから出すことができると主張しており、確かにそうだと思えるところが多い。

本書での例としては剣道や大相撲が挙げられているが、そこまでいかなくてもあいさつをきちんとするとか、背筋を伸ばして姿勢のいい歩き方をする、早寝早起きをするなどという生活習慣も立派な型の一種と言える。
これらを少し心がけるようになってから以前よりも気持ちに余裕が持てるようになった気がするので、型を身につけることは効果的な方法だと思う。

さらに、この手のビジネス書や自己啓発書を読むこと自体、役立つ型を得るために読んでいると書かれていて、全くその通りだと肯定するしかない。

他にも、日本人が振り返るのにいいのは貧しい下級官僚の武士道よりも豊かな生活を謳歌した商人道の方がいいとしていたり、ゆとり教育で学力が下がったというペーパーテストの妥当性にケチをつける人はほとんどいないなど、ごもっともと思えることが多く書かれている。

中にはちょっと極端で反動的かなと思えるところが一部あるが、単に型を使うだけでは成長しないという問題点も指摘しているなど、興味深く読むことができた。



[著者の代表作]
ドラゴン桜(1) (モーニングKC (909))
「ドラゴン桜(1) (モーニングKC (909))」
 [コミック]
 著者:三田 紀房
 出版:講談社
 発売日:2003-10-22
 価格:¥ 540
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