『古代からの伝言 日本建国』:雨読夜話

ここでは、「『古代からの伝言 日本建国』」 に関する記事を紹介しています。
古代からの伝言 日本建国 (角川文庫)
古代からの伝言 日本建国 (角川文庫)
八木 荘司
角川書店 2007-01

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
古代からの伝言 民族の雄飛 (角川文庫)
古代からの伝言 悠久の大和 (角川文庫)
古代からの伝言 壬申の乱 (角川文庫)
古代からの伝言 水漬くかばね (角川文庫)
古代からの伝言 わが国家成る (角川文庫)


古代史を『魏志倭人伝』だけでなく『古事記』や『日本書紀』などの記述も踏まえた上で、ノンフィクションのような形で記述した歴史読み物。

先日読んだ著者の『古代天皇はなぜ殺されたのか』が想像以上に面白かったので、本書を読んだ。

対象となっている時代は『魏志倭人伝』における邪馬台国と『三国志』で有名な司馬仲達が実権を握る魏の外交から始まり、大和朝廷の成立から日本武尊が活躍した頃までを描いている。

『古代天皇はなぜ殺されたのか』にも出てくる著者の仮説を元に、登場人物たちの活躍が描かれていて興味深く読み進むことができる。

カリスマ的指導者の卑弥呼を中心に倭国連合の盟主として魏の後ろ盾を得たい邪馬台国、呉との対抗上倭国を安定化させようと武官の張政を派遣した魏、そして日向から瀬戸内海を経て熊野に上陸して大和南部から徐々に領土を拡大していく神武天皇を祖とする勢力という構図で話が進んでいく。

著者の仮説では、邪馬台国が大和北部というのと狗奴国=熊野国という部分はもう少し説得力というかさらなる根拠が欲しい気もするが、それ以外のところ、例えば神武東征以降に熊野から徐々に勢力を拡大していった様子などは受け入れやすい。

『古事記』や『日本書紀』で”不自然に見えるところはとりあえず創作ということにする”というような左翼じみた史観ではなく、日本を建国した人々の伝承をきちんと評価・検証していくという話の進め方に好感を持つことができる。

面白かったので、本書以降の続編も読んでいくつもりである。




にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : 八木荘司,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック