『街道をゆく 19 中国・江南のみち』:雨読夜話

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街道をゆく 19 中国・江南のみち (朝日文庫)
街道をゆく 19 中国・江南のみち (朝日文庫)
司馬 遼太郎
朝日新聞出版 2008-12-05

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街道をゆくシリーズの第4作で、中国の長江下流域を旅している。
現在の省で言えば江蘇省と浙江省、都市では蘇州、杭州、紹興、寧波などを訪れている。

この地域は古来日本との交流が最も多かったところのひとつで、茶、建築、船、稲作、仏教などについての見聞と考察が書かれている。

言葉やデザインなどにおいて、日本では宋代に伝わったとされるものの多くが、実は宋というよりも江南というローカルな地域のものだったりするようなことが語られていて、中国の広さや多様さを考えるとそうかもしれないと思った。

また、
  • 禹廟の門前に干された梅干を見て著者たち一行のテンションが上がってガイドが困惑する
  • 国語の教科書にしばしば掲載される魯迅の名作『故郷』の舞台が博物館になっていてその館長が『故郷』に登場する少年の孫にあたる人物と聞かされて飛び上がる
  • 同行していた考古学者の森浩一教授が長江文明の遺跡のある方向を一心に見つめていた
など、いい感じのエピソードに彩られてもいる。

他に、著者が中国のデザインは中世以降だんだんケバくなってきたようなことを随所でつぶやいているのが妙に面白かったりした。

『蜀と雲南のみち』と『江南のみち』がともに面白かったので、他の中国ものである『閩のみち』も読んでみようと思う。



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