『量子回廊-年刊日本SF傑作選』:雨読夜話

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量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
量子回廊 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
大森 望 (編集), 日下 三蔵 (編集)
東京創元社 2010-07-27

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『虚構機関』『超弦領域』に続く、東京創元社から出ている年間日本SF傑作選シリーズの2009年版。
今回は第1回・創元SF短編賞受賞作の松崎有理の「あがり」も収録されている。

年刊傑作選18作+「あがり」の計19作から構成され、以下のような作品が面白かった。
  • 美しい歌を歌うイソギンチャク型の生物が増えた世界に立ち向かう主人公の話
    上田早夕里「夢見る葦笛」

  • 肩を故障した高校球児と宇宙人?の交流を描いた
    市川春子「日下兄妹」

  • 『十角館の殺人』などミステリーの印象が強い著者の異色作
    綾辻行人「心の闇」

  • 空飛ぶ円盤などが”確認”された世界で繰り広げられるストーリーの
    三崎亜記「確認済飛行物体」

  • 小学生2人の登山が舞台なのに数学や落語、神話などが詰め込まれたSF漫画の
    八木ナガハル「無限登山」

  • 著者にしては珍しく分かりやすい、宇宙探査機のつぶやきを描いた
    円城塔「バナナ剝きには最適の日々」

  • ベテラン作家によるスケールの大きな星間戦争ものである
    谷甲州「星魂転生」
今回はいつも難解で読む気の失せる円城塔の作品が珍しく分かりやすかったりして、訳の分からない作品が少なかったことは良かった。

twitterやブログ、iPhoneが記述形式や小道具として使用されている作品も多く、確かにいち早く最近の技術を取り入れるのにSFという形式は適していると妙に納得した。
iPhoneは古びるのが案外早そうな気もするが・・・

今回も多彩な作品を楽しませてもらった。
三崎亜記や八木ナガハルなど、何人かの書き手は今後チェックしてみようと思った。


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  • 『虚構機関―年刊日本SF傑作選』
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    (創元SF文庫)」

     出版:東京創元社
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