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『春秋左氏伝〈上〉』:雨読夜話

ここでは、「『春秋左氏伝〈上〉』」 に関する記事を紹介しています。
春秋左氏伝〈上〉 (岩波文庫)
春秋左氏伝〈上〉 (岩波文庫)
小倉 芳彦
岩波書店 1988-11-16

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孔子が編纂したと伝えられ、中国の春秋時代の名前の元となった魯の国の年代記『春秋』に注釈を加えた『春秋左氏伝』の現代語訳の上巻。

先日、『[新訳]大学・中庸-自分を磨いて人生を切りひらくための百言百話』の記事の中で左氏伝の抄訳本が少ないことを愚痴った。
その後読みたい気持ちが強くなったので、上・中・下があってかなり長いことを覚悟して読み始めた。

基本的に著述スタイルは簡潔な上に以下のようなくせがあるので、この時代の予備知識もなく読み始めると、最初は退屈するかもしれない。
  • 孔子の出身国である魯から見た歴史ということで、他国の記述がそっけない
  • 礼に適合しているかどうかを重視する史観で描かれる
  • 占いの政治に対する影響力が大きい(でも、合理的な人もたまにいる)

しかし、陳舜臣の『中国の歴史(1)』や宮城谷昌光のその時代を扱った小説(『重耳』、『沙中の回廊』、『夏姫春秋』など)を読んでからであれば、登場人物や時代背景が分かるので入り込みやすい。
知らない人名も多く出てくるが、途中からかなり面白く読んでいった。

本書・上巻では斉の桓公、宋の襄公、晋の文公、秦の穆公、楚の荘王といった春秋の覇者たちが登場し、
  • 宋襄の仁
  • 食指を動かす
  • 鼎(かなえ)の軽重を問う
といった現代でも知られるエピソードも出てくる。

大小の国が乱立して外交や戦争、クーデターなどさまざまな出来事が描かれ、読み物として面白い。
中巻・下巻も読むつもりである。




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