『日本語必笑講座』:雨読夜話

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日本語必笑講座 (講談社文庫)
日本語必笑講座 (講談社文庫)
清水 義範
講談社 2003-11

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清水義範による、日本語についての面白さ、おかしさについて書かれたエッセイ。

例えば以下のようなことが語られていて興味深い。
  • 竹下登の言語明瞭・意味不明瞭と言われた話し方など、政治家や官僚の使う言葉の分かりにくさ
  • 広岡達郎や野村克也によるダメ出し、村山実の精神論などスポーツ解説者の独特な話し方
  • ポスト、ゲンダイ、新潮、文春など週刊誌の見出しの特徴と、各誌ごとのスタンスの違い
  • 国語の教科書を読んで、思想の押し付けが目立ち高度なものまで答えさせようという部分への違和感
    →これは著者の『はじめてわかる国語』でも語っていた。思想の押し付けの傾向を読み取れるかどうかが成績のポイントだと思う。
  • 日本語では、小さな子供を基点として人の呼び名が決まることや、ご苦労様という言葉が目上の人にも使用されるなどの特性
    (以前読んだ『日本人の知らない日本語』でもこれが扱われていた)
  • 時代劇や洋画では、それらしく聞こえる言葉が使用されていること
    →例えば洋画では田舎者の言葉が東北弁もどきにする場合が多いが、古都や商都の人なら関西弁、南の人なら九州弁などで翻訳されるのも悪くないと思っている
  • 言葉の使い方を誤っていたりわざとインパクトを与えるなど、看板や標識で目立つもの

巻末では『政・官・財(おえらがた)の日本語塾』の著者でカナダ人のイアン・アーシー氏との対談も収録されている。
ここでは難しくて分かりにくい言葉が偉いと思われる風潮や、日本語の幅広さ、日本人が日本語は特殊だと思いたがる傾向があることなどが書かれている。

気楽に読み始めたが、思っていた以上に多様な日本語の例が出てきて楽しめた。
国語教師の教員免許を持っている作家ということで、日本語の細かな使い方にはかなりうるさいと思った。



[本書内で取り上げられていた作品]
政・官・財(おえらがた)の日本語塾 (中公文庫)
「政・官・財(おえらがた)の日本語塾 (中公文庫)」
 著者:イアン アーシー
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[アーシー氏による他の作品]
怪しい日本語研究室
「怪しい日本語研究室」
 著者:イアン アーシー
 出版:毎日新聞社
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 価格:¥ 1,470
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日本語必笑講座講談社このアイテムの詳細を見る 著者名 清水義範   発行年(西暦) 2003   出版者 講談社文庫   値段 500-600円   お薦め度 : ☆☆☆☆ これは面白い。 日本語についてのエッセイで中身はかなり濃いのだが、この作者にかかると、笑ひながら考へ
2011/04/16(土) | 仙丈亭日乘