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『東欧チャンス』:雨読夜話

ここでは、「『東欧チャンス』」 に関する記事を紹介しています。
東欧チャンス (PATHFINDER (5))
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大前 研一
小学館 2005-06-15

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率直に言って大前研一の日本政治やサラリーマンに対する考え方はあまり好きではないが、国際情勢やビジネスに関する分析能力には一目置いている。

本書では反日運動で波乱含みの中国に一辺倒となるのではなく、EU拡大で注目を集める東欧諸国にスポットを当て、有望であると述べられている。

一口に東欧と言っても、バルト三国、中欧諸国、バルカン諸国、旧ソ連諸国といくつかの地域に分かれており、各国でつながりのある外国もさまざまである。
その中でもEUに加盟し比較的市場開放の進んでいる中欧のハンガリー、チェコ、ポーランドの三国にそれぞれ章を割いて、特徴と投資する上での利点が記載されている。

ハンガリーはコンピュータの発明に関わったナイマン・ヤーノシュ(フォン・ノイマン)やヘッジファンドの総帥のジョージ・ソロスのような天才と言える人材を多数輩出するエリートの国らしい。その反面エリートにありがちなプレッシャーに弱く挫折する傾向もあり、商売もあまりうまくないようである。とはいえホワイトカラー層の雇用コストが安い割に優秀、しかも語学に堪能と言うのはかなりの利点である。

チェコは工業国のイメージがある通りに物づくりに対する考え方がしっかりとしており、日本の製造業から見て安心できる国であるようだ。外資を誘致する体制も整っていて、中欧の中の中欧ともいうべき位置にあることから進出している企業も多い。

ポーランドは面積・人口ともに大きく成長の余地がある。やや特徴に欠けるところもあるが、著者は農業や畜産業、そしてそれを加工した食品産業に明るさを感じているようである。

言語的な問題もあって、日本がホワイトカラーをどのように活用できるのかはいまいちよく分からないが、製造拠点として、そしてマーケットとして有望な場所であるということはよく実感できた。
フランスやドイツにとって東欧諸国は、日本にとっての東南アジア諸国のような存在ではないかと思っている。

これまであまり知られていなかった地方について学ぶことが出来、ためになった。


[東欧について書かれている本]
東欧の経済とビジネス
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[小山 洋司,富山 栄子]
ロシア東欧産業新地図
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[中津 孝司,小森 吾一,
石川 誠,平田 弘治,
南野 大介,梅津 和郎]

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