『ヨーロッパぶらりぶらり』:雨読夜話

ここでは、「『ヨーロッパぶらりぶらり』」 に関する記事を紹介しています。
ヨーロッパぶらりぶらり (ちくま文庫)
ヨーロッパぶらりぶらり (ちくま文庫)
山下 清
筑摩書房 1994-09

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
日本ぶらりぶらり (ちくま文庫)
裸の大将遺作 東海道五十三次 (小学館文庫)
山下清のすべて―放浪画家からの贈りもの (エヴァ・ブックス)
山下清の放浪日記
裸の大将一代記―山下清の見た夢 (ちくま文庫)


”裸の大将”として知られることの多い画家・山下清によるヨーロッパ旅行を日記にまとめている作品。

この旅行は、清の保護者・プロデューサーとして活躍した精神科医・式場隆三郎博士が所属する医師の団体旅行に、ゲストとして参加した形である。

廻ったのはドイツ、イギリス、フランス、スウェーデン、デンマーク、スイスなどで、有名どころでは大英博物館、ルーブル美術館、タワーブリッジ、ベルサイユ宮殿、エッフェル塔などを訪問している。

ヨーロッパへ旅行するということで準備をどうするかというあたりから話が始まり、外務省の係官への返答をどうするか式場博士に相談したり、飛行機に乗ってCAに”飛行機が地球を飛び出したりしませんか?”と聞いたりするなど、始まりから面白い。

ヨーロッパに着いてからも、グリニッジでは標準線の反対側がどうなっているのか気になったり、行きたかったスラムに行けなくて残念がったり、パリでは画家がペンキ屋の副業をしていると聞いてパリに住めそうと思うなど、さまざまなエピソードが続いていく。

本書の前作で日本版とも言える『日本ぶらりぶらり』と同様、式場博士との掛け合いも面白い。

「日本のゴッホ」と呼ばれていることもあって、式場博士が清をゴッホの作品のある場所にばかり連れて行くことについて、これは式場先生のくせだと語っている。
そして、ゴッホについては生きている間に評価されなければ意味がないという感想まで述べている。

今回は絵を描くという目的もあっての旅だったため、ところどころでスケッチをしていることも書かれている。
この旅での経験が、先日福岡アジア美術館に「放浪の天才画家 山下清展」を観に行った際に展示されていた、ヨーロッパの風景を描いた貼り絵につながったと思うと感慨深い。



太陽の地図帖 山下清の放浪地図 (別冊太陽 太陽の地図帖 13)太陽の地図帖 山下清の放浪地図 (別冊太陽 太陽の地図帖 13)

山下 浩
平凡社 2012-04-19

Amazonで詳しく見る
by G-Tools




にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト

関連タグ : 山下清,

この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック