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『お寺の経済学』:雨読夜話

ここでは、「『お寺の経済学』」 に関する記事を紹介しています。
お寺の経済学
お寺の経済学中島 隆信
東洋経済新報社 2005-02

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一般にはあまり知られていないお寺や僧侶の経済の実態を調査し、経済学の観点からお寺を分析している本。
仏教の教えとは何かから宗派の違い、檀家制度、本末制度など実態を各章で述べており、現代はコミュニティの弱体化によって檀家制度や本末制度が機能しなくなっていてお寺の経営は苦しくなっているという。

元はといえば江戸時代にキリシタン取締りの一環として檀家制度を設けたのが既得権益化して、それに安住して経営努力が足りなくなってしまっている面が大きい。
個人的には、宗教勢力が暴れるほど元気というのはそれだけ救いを求めるほど荒れている社会だと思うので、各宗教法人に保護を与えて弱体化させた上に泰平の世の中を築いた江戸幕府は偉大だったと思うが。

もっとも宗教の重要性、お寺のインフラとしての役割は認識しているつもりなので、現代檀家のたががゆるんでいるのは淘汰によって信者によりよいお寺が残り栄える過渡期といえるのかもしれない。

本書を読む前はお坊さんは税金を払わなくていいので楽そうだなと思っていたが、檀家がいないことには収入がないので信者獲得をする必要があり、これはこれでけっこう大変だなと思った。
また、本山と末寺の本末関係は思っていたほど本山の力は強くないということは意外だった。

社会で普段スポットの当たりにくい部分に関するもので地道な研究がなされており、初版から4ヶ月で第6版というのもうなずけた。



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中島 隆信

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