『宇宙エレベーター-宇宙旅行を可能にする新技術-』:雨読夜話

ここでは、「『宇宙エレベーター-宇宙旅行を可能にする新技術-』」 に関する記事を紹介しています。
宇宙エレベーター-宇宙旅行を可能にする新技術-
宇宙エレベーター-宇宙旅行を可能にする新技術-
石川憲二
オーム社 2010-02-24

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週刊 ダイヤモンド 2010年 6/12号 [雑誌]


科学ジャーナリストによる、宇宙エレベーター構想の現状について解説している作品。

以前本書でもたびたび引用されている『軌道エレベーター―宇宙へ架ける橋』『宇宙旅行はエレベーターで』の2冊読んでいたこともあり、それらに比べて少し地味に感じるところもあるが、最近のニュースなども抑えられていて分かりやすいと思う。

例えば宇宙エレベーターに使用するケーブルの素材として期待されるカーボンナノチューブの開発についての記述が、特に分かりやすい。

また、クルーザー(宇宙エレベーターの”かご”)に動力をつけて昇降する形での構想が多いが、つるべを使った井戸のように、ケーブルで2つのクルーザーを昇降させる形もあるという話や、宇宙エレベーターを使用して低軌道ステーションまでを対象としたパック旅行のシミュレーションなどの話も具体性があって興味深い。

他に、太陽光を蓄電池に蓄えて飛ぶソーラー・プレインや、成層圏を移動できる高高度飛行船といった人工衛星の役割を一部代行しうる移動手段について書かれていたりして、こうした技術について書かれた入門書のたぐいがあれば読んでみたい。

先日読んだ『儲けたいなら科学なんじゃないの?』の中でホリエモンは宇宙エレベーターは大量の資材を宇宙に送らなければならないため難しいと語っていたが、宇宙エレベーターができれば資材運搬が容易になるわけで、ちょっとしたジレンマのように感じる。

無重力状態や宇宙空間で発展が見込める工業製品や産業についてのところを読むと、ここが非常に重要と感じた。
民生利用へのビジョンが多く具体的であれるほど理解が得られやすいためである。

宇宙エレベーターについて期待される点や課題などがうまくまとめられていて、面白かった。



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