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『野村ボヤキ語録 人を変える言葉、人を動かす言葉』:雨読夜話

ここでは、「『野村ボヤキ語録 人を変える言葉、人を動かす言葉』」 に関する記事を紹介しています。
野村ボヤキ語録 人を変える言葉、人を動かす言葉 (角川oneテーマ21)
野村ボヤキ語録  人を変える言葉、人を動かす言葉 (角川oneテーマ21)
野村 克也
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-01-08

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今年1月に発行されたノムさん本
今回はタイトルの通り、ボヤキについて多く書かれている。

ボヤキということで言葉の重要性、そして相手のタイプや立場、タイミングなどを見極めることが大切など、常々強調している、いかに気づかせるかという部分を語っている。

そしてささやき戦術やイチロー対策、ヤクルト監督時代の長嶋巨人への挑発など、言葉を用いた戦略で意図したところを解説しているのも興味深い。

また、ボヤキと愚痴の違いについても言及し、自信過剰に基づく愚痴とは異なり、ボヤキは高い理想と現実のギャップがあるからこそ生まれるという持論を展開している。
そういえば以前”ボヤキの野村、愚痴の森”と言われることもあったが、”もしかして遠回しに森祇晶の悪口?”とちょっと邪推までしてしまった。

ボヤキだけでなく、ほめることの重要性も語っている。
高校時代の恩師、南海の鶴岡監督、そして沙知代夫人らから受けたある一言にいかに励まされたかを書いていて、ちょっとほろりときた。

指導方法においては現在のコーチはあまりに教えすぎだとしていて、シンプルにポイントを突いたことが言えるかどうか、そのためには相手を観察し理解することを語っている。

例えば”肩の力を抜け”よりも”ひざの力を抜け”という方が効果があったというのがなるほどと思った。

使用しているエピソードは、ノムさんの他の本と概ね同様ではある。
楽天時代の岩隈、ヤクルト時代の小早川や田畑、阪神時代の成本、新庄らとのやり取りが比較的目新しいと思う。

ヤクルト時代に俊足を見込んで飯田哲也を捕手から外野手に転向させて大成功だったことはしばしば語られているが、本書では以下のように具体的なところまで書いている。

私はいった。
「よし。おまえのミットはおれが買ってやる。その金でグラブを買え」
 私としては当然「いえ、けっこうです。自分で買います」というだろうと思っていたのだが、飯田はほんとうに私のところへミットを二つ持ってきた。たしか四万円だったと思う。

自分でグラブを買うことを期待していたことや値段のことまで書くあたり、セコいノムさんの性格が出ていて笑ってしまった。

”ボヤキは永遠なり”という言葉も理想は果てがないというところから出ていると思うと、また違った味わいがある。いかにもノムさんらしい言葉だと思う。



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